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段ボールで4分の1サイズの機関車を再現した、市商工会青年部出石支部のメンバーたち。原寸大完成へ意欲を燃やす=豊岡市出石町魚屋
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段ボールで4分の1サイズの機関車を再現した、市商工会青年部出石支部のメンバーたち。原寸大完成へ意欲を燃やす=豊岡市出石町魚屋

 かつて兵庫県豊岡市の出石町と日高町を結んだ「出石鉄道」で走っていた蒸気機関車を、段ボールを使った原寸大模型で再現するプロジェクトに、市商工会青年部出石支部が挑んでいる。来年、支部創設50周年を記念して計画し、来年秋に完成させる予定。製図から取り組んでおり、このほど4分の1サイズの模型を作った。年明けから住民参加型のパーツ製作イベントなどを開き、完成を目指す。(秋山亮太)

 出石鉄道は1919年、住民有志が出資して「出石軽便鉄道株式会社」を設立。29年に出石-江原間11・2キロを結ぶ線路が完成した。汽車は1日7往復し、貨物輸送もあったが、円山川を渡す鶴岡橋が流失したため経営難となり、第2次世界大戦の激化で軍から営業休止を言い渡されたため、44年に施設が撤去された。

 一方同支部は、前身の出石町青年会が1969年に結成され、2019年で50周年を迎える。同じく19年が出石軽便設立から100年にあたるため、記念事業として同鉄道の機関車を再現し、出石の町で展示することにしたという。

 製作するのは「6号」という車両。高さ約3・5メートル、長さ約7・8メートル、幅約2・4メートルで、大小計3対ある車輪や煙突なども作り込むという。展示の際に人が乗れるようにする運転室には一部木材を使うが、それ以外の部分はほとんど、強度の高い段ボールを接着剤で貼り合わせて作る。

 今年7月から設計図づくりを開始。建築事務所に勤める同支部の福岡匠平さん(35)が、鉄道史研究家の記した同鉄道の資料などから、形や大きさを調べて完成させた。細かい寸法が分からなかった車輪部分などは、構造が近いという京都府北部の「加悦鉄道」を参考にするため、同府与謝野町にある車両を訪ねて測るなどもしたという。

 ほかのメンバーたちは設計図を基に、前段階として4分の1サイズの模型製作に取り組んだ。高さ90センチ、長さ2メートル、幅60センチほどもあり、完成まで2カ月近くかかったという。制作班リーダーの黒田陽介さん(36)=出石町=は、「原寸大は自重に耐える強度が大事になってくる。難しい作業になるが、達成感を楽しみに励みたい」とする。

 原寸大の製作は、来年1月中旬に始める予定。住民にパーツを作ってもらうワークショップや、歴史愛好家らを招いた出石鉄道の歴史を学ぶ講座なども計画している。記念事業の実行委員長の川原一郎さん(35)は「地域の絆が深まり、まちの将来へ勢いづくような取り組みにしたい」と意気込んでいる。

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