但馬

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滝口からの全景が鮮明に撮影された「佐坊八反の滝」(河田さん提供)
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滝口からの全景が鮮明に撮影された「佐坊八反の滝」(河田さん提供)
撮影に使ったドローンと河田さん。後ろに青ケ丸山が見える=香美町小代区水間
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撮影に使ったドローンと河田さん。後ろに青ケ丸山が見える=香美町小代区水間

 “幻の滝”と呼ばれている兵庫県香美町小代区の「佐坊八反の滝」(佐坊青滝)の全景撮影に、同町の地域おこし協力隊の河田愛さんが成功した。操縦資格を持つドローン(小型無人機)を駆使して、流量豊かな水が谷あいに流れ落ちる神秘的な姿をレンズに収めた。河田さんが事務局の運営を担う「日本で最も美しい村 香美町小代」のフェイスブックページを通じて、約4分の動画を紹介している。

 佐坊八反の滝は、青ケ丸山(標高1239メートル)の中腹の谷間に位置する。切り立った岩壁が滝のすぐそばに立ち、渓谷沿いに登ってたどり着こうとしても、大きな一枚岩などに進路を阻まれる。住民らが目にする機会は少なく、長く“幻の滝”とされてきた。

 小代観光協会発行の観光マップにはイラストこそ描かれるが、地元に残る写真といえば、小代地域局が今夏に一部を撮影したものなどごくわずか。河田さんに撮影を依頼した「小代古代体験の森」(同区広井)の管理人を務める井上克巳さん(71)は「周囲の誰も滝つぼを見たことがなく、全容が謎だった」と話す。

 風もなく、晴天に恵まれた11月29日、河田さんは井上さんの案内で、佐坊の集落から、今は廃村となった青野地区へ続く林道を車で入った。10分ほどして、青ケ丸山の「佐坊八反の滝」を見通せる空き地を発見。そこからドローンを飛ばし、岩壁を回り込むようにして、上空約30メートルの高さから滝口などを撮影、全景をくまなく捉えた。

 動画では、山の中腹を流れる谷川から、水が細く、幾筋かに分かれ落下。浸食されたつぼは見えなくても、谷あいを伝って麓へと流れる様子が確認できる。滝口の高さや全長などは不明だが、流麗な滝の映像を見ていると、どこか不思議な生命力すら感じる。

 「木々の葉が落ちた冬だったから、幸運にもきれいに全て見えた。地元の人たちに喜んでもらえ、うれしい」と河田さん。「氷瀑や新緑が芽吹く頃の景色を撮影すると、また違った表情が楽しめるはず。四季折々の小代の美しさをさらに伝えていきたい」と話している。(金海隆至)

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