但馬

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再建された天滝遊歩道の橋。部材や工事用資材は神戸大山岳部の部員らが運んだ=養父市大屋町筏
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再建された天滝遊歩道の橋。部材や工事用資材は神戸大山岳部の部員らが運んだ=養父市大屋町筏
橋の設計を担当した、舞鶴高専の玉田教授(左)とゼミ生の安藤翔さん(養父市建設課提供)
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橋の設計を担当した、舞鶴高専の玉田教授(左)とゼミ生の安藤翔さん(養父市建設課提供)

 豪雪や豪雨によって壊れた、兵庫県養父市大屋町筏の観光名所「天滝」に向かう遊歩道の橋が、このほど再建された。市や研究機関、ボランティアなどが協力し、分業して再建につなげた。橋は山深い渓谷にあり、車などでは資機材を持って行けないため、神戸大学山岳部やOBらが人力で運んだ。また設計を担当した舞鶴高専(京都府舞鶴市)の研究室は、一つずつの資材が軽くなるよう工夫したという。(桑名良典)

 完成したのは、長さ10メートル、幅1メートルに架かる橋で、細長い部材を三角形の骨組みになるよう接合した「トラス橋」。いくつもの鋼材をボルトなどでつないでおり、積雪2メートルの重みにも耐えられる。

 天滝は落差98メートルで「日本の滝百選」にも選ばれている。登山道入り口から天滝までは約1・2キロ。その間に夫婦滝や鼓ケ滝、糸滝などの滝があり、登山コースとしても人気を集める。しかし、17年冬の豪雪で鼓ケ滝付近の橋が落ち、昨夏の西日本豪雨では仮設の橋も流されてしまった。

 市は再建に向け、自治体と連携して橋りょうの維持研究に取り組む、舞鶴高専の玉田和也教授(54)に協力を依頼。研究室に在籍する5年生の安藤翔さん(20)=豊岡市日高町出身=が卒業論文の研究として、橋の設計に取り組んだ。鋼材を人力で運ぶため、一つの部材を20キロ以下にするという制約の下での設計が難しかったという。模型を制作し、市や関係者にプレゼンテーションもした。

 資材運搬に協力したのは、神戸大山岳部とOB組織の山岳会。同会が氷ノ山にヒュッテなどを持つ縁で、市の要請に応えた。昨年10月から週末に計6日、延べ60人が参加。総重量8トンの資材を現場に運んだ。

 こうした協力によって、約10メートルの鉄製の橋が昨年末に完成した。安藤さんは「但馬での橋の再建に関われてよかった。構造の研究や模型制作などの経験を、将来の仕事に生かしたい」と話している。

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