但馬

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2017、18年と大雪に見舞われた豊岡市の中心市街地。高齢化の影響か、雪かきができていない場所も見られた=2017年2月、豊岡市千代田町
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2017、18年と大雪に見舞われた豊岡市の中心市街地。高齢化の影響か、雪かきができていない場所も見られた=2017年2月、豊岡市千代田町

 兵庫県豊岡市の中心市街地では、総人口のうち65歳以上の割合を示す「高齢化率」も上昇している。若い世代の不足は、地域の暮らしや政治にも影響を与えている。

 2015年の国勢調査のデータを基に、市役所本庁舎の周辺地区での高齢化率を計算すると、中央町の46・3%、千代田町の45・8%、泉町の45・8%が際立つ。同市京町や元町など、市中心部のほかの地区も27~38%で、軒並み高い。

 市内の不動産業者によると、中心市街地に住む高齢者の子ども世代が、市街地周辺に移り住むことなどが要因となっているという。

 同市の“高齢化先端地”として、よく話題になるのが但東町高橋地区だ。だが同地区の2018年3月末の高齢化率は45・4%。中央町や千代田町、泉町は、山間地の高橋地区に匹敵する高齢化地域と言える。

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 そんな千代田町に住む、豊岡市区長連合会の中嶋洋二郎会長(75)は、中心市街地での若手不足に危機感を募らせる。地域の行事やイベントの担い手となる若者が減れば、まちの活気が失われる。後継者もいなくなり、行事が途絶えてしまう可能性も出てくる。

 また細い路地が多い中心市街地では、除雪にも若い人手が欠かせない。「溝そうじなど基本的な地域の営みも、近い将来厳しくなりそうな地区もある」と話す中嶋さん。「今は支え合いでしのいでいるが、いずれ限界は来る。協力の輪をさらに広げ、まちの機能を維持しなければいけない」とつぶやく。

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 まちづくりに住民の声を届ける市議会にも、高齢化の影響が現れ始めた。17年の選挙で、地区からの立候補者が市議会議員に当選した西花園区。小林喜文区長は「高齢化は、市議会への立候補者減少の一因ともなっている」と指摘する。

 「若い世代が多かった時代は、勢いのある地域のリーダーが自然と選挙に出ていた。しかし今は若い人材が少なく、『高齢になってまで重い役割を務めたくない』という人も多い」と小林さん。市議への立候補どころか、地域の役員決めにすら手間取っているのが現状という。

 消防団も同様だ。若い世代を中心に団員の対象人口が減少。分団内で補い合ってはいるが、災害や火災時を考えると、十分な団員を確保できない地区もある。小林さんは「地域を率いる人材を、意識的に作らなければいけない時代になった。若い世代を支え、リーダーに育てていく雰囲気づくりが求められる」と強調する。(秋山亮太)

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