但馬

  • 印刷
但馬牛の日本農業遺産認定を受け、懸垂幕が掲げられた祝賀式典=JAたじま・みかた畜産事業所
拡大
但馬牛の日本農業遺産認定を受け、懸垂幕が掲げられた祝賀式典=JAたじま・みかた畜産事業所

 兵庫県美方郡の但馬牛の血統管理システムが日本農業遺産に認定されたことを受け、同県香美町と新温泉町、JAたじまなどでつくる「『美方郡産但馬牛』世界・日本農業遺産推進協議会」が4日、JAたじま・みかた畜産事業所(新温泉町歌長)で祝賀式典を開いた。関係者約30人が出席。懸垂幕を掲げ、畜産振興に向けた意義などを確認し合った。(金海隆至)

 同郡では1897年ごろから各村役場などで、人間の戸籍にあたる「牛籍簿」を作成。1903年には国内初の牛の血統登録システム「牛籍台帳」を整備し、優れた但馬牛を育てるため、血統や繁殖能力などを正確に把握する個体管理や育種改良を進めてきた。

 同協議会は昨年2月に設立。書類審査や現地調査などを経て今年2月、県内で初めて日本農業遺産の認定と、世界農業遺産への申請が決定した。

 この日は雨が降る中、日本農業遺産認定を祝う懸垂幕(縦約7メートル、横約1メートル)を掲げた。式典では、同協議会会長の浜上勇人・香美町長が「認定は、但馬牛の生産や販売、流通に関わる全ての人の喜び。世界版認定への追い風として、関係者と協力して一層頑張りたい」とあいさつ。古川直行・但馬県民局長は「地域活性化や観光振興にもつながるよう、但馬牛を内外に広くアピールしていく」と述べた。

 出席した繁殖農家からは、後継者育成に向けた支援の強化を望む声も。美方郡和牛育種組合の村尾高司組合長(68)は「但馬牛は地域の宝。認定を機に、ブランドを維持する若者を増やす努力をしたい」と話した。

但馬の最新