但馬

  • 印刷
30年間、食堂を続けてきた小林誠、明美さん夫妻。市役所職員や市民に長く愛されてきた=養父市八鹿町八鹿
拡大
30年間、食堂を続けてきた小林誠、明美さん夫妻。市役所職員や市民に長く愛されてきた=養父市八鹿町八鹿

 兵庫県養父市八鹿町の八鹿公民館で、1989(平成元)年から30年営業してきた食堂が29日、惜しまれながら店の看板を下ろす。隣接する市役所の職員や市民の憩いの場所で、から揚げやラーメン、しょうが焼きなどが人気だった。経営する小林誠さん(59)は「多くの人との出会いが財産。3人の子どもも大きくなったし、感謝の思いでいっぱい。新しい道で頑張ります」と語る。

 誠さんが妻の明美さんとともに店を開いたのは89年9月、平成が幕を開けて間もない頃だった。2人目の息子が産まれたばかりで、子どもを背負いながら働いた。隣に市役所や八鹿文化会館があり、ランチの準備などで連日大忙し。家庭的な店の雰囲気が好まれ、常連客が増えていった。

 誠さんは「週末にイベントが重なれば、1カ月近く休みがなくなるほど忙しかった」と笑う。現在は母の美江さん(88)や、夫妻の仲人の濱ちづ代さん(68)にも協力してもらい、店を切り盛りしている。

 店が入る公民館は、新文化会館の完成後に解体されることが決まっているが、一足早く閉店するのは、農業に軸足を置くためだ。夫妻は10年前から農業を始め、現在は、同市八鹿町小佐などの約4ヘクタールで米を中心につくっている。耕作を依頼されることも多く、栽培面積は増える見込みだ。

 新文化会館の建設で公民館や八鹿文化会館が2年後に閉鎖されることが決まり、2人は「若い間に、農業に本腰を入れて取り組みたい」と閉店を決めた。

 3人の子育てをしながら働いた30年。誠さんは「無我夢中で平成の時代を駆け抜けた。皆さんに迷惑は掛けますが、年号の変わる年に新しい生活のスタートを切りたい」と明るい声で話している。(桑名良典)

但馬の最新
もっと見る

天気(7月17日)

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

  • 32℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ