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 女子部員への保護者の平手打ちが発覚した兵庫県朝来市の市立梁瀬中学校女子バスケットボール部では近年、京都府福知山市や豊岡市などの近隣市町や徳島県、静岡県などからの「バスケ留学」が急増している。大半が入学直前に転入してきた生徒で占められ、朝来市議会などでたびたび問題視されてきた。

 市教委によると、市外からの部員は2014年度は14人中6人、15年度は14人中7人と半数程度だったが、16年度は12人中10人、17年度は13人中11人、18年度は14人中12人と8割超。地元では「レベルの高い選手が全国から集まるので、地元の子はバスケ部に入りにくい」との声もある。

 転入部員たちの中には3、4人でアパートや一戸建てを借り、親が交代で訪れて世話をするケースも。共同生活する選手同士のトラブルもあるという。

 部活動とクラブチームの線引きを曖昧にしたままで活動してきた点にも批判の声がある。同中の部活動は午後6時(冬場は同5時半)までだが、部員らは部活終了後もクラブチーム「ベンチャーズ」として練習を続けていた。

 今回の体罰で居合わせた外部コーチはベンチャーズの指導者。長年梁瀬中に勤め、全国レベルの強豪に育てた元顧問だ。定年後の再任用で朝来中に異動した後も、部活動の時間に指導に来ていた。関係者は「全国的に知られる指導者で、女子バスケ部の中では絶対的な存在」と証言する。

 市教委は「部活動とクラブチームが区別されないままの指導体制に問題があった」とし、今回の問題を受けて「中学校部活動ガイドライン」を策定。週2日以上の休養日の設定▽体罰・ハラスメントの根絶▽部活終了後はいったん帰宅-などを定めた。外部コーチは校長が認めない限り指導に携われない。バスケ留学についても「実際に生活している校区の中学校に通学することが望ましい」と否定的な見解を示している。

 ある市議は「現場にいた大人たちが体罰を容認していたことからも、公立中学校のあるべき部活動の姿からかけ離れていたことは明らか。このような体制を容認・放置してきた指導者や学校、市教委は猛省すべきだ」とした上で「女子部員が早期に復学できるよう全力を尽くす必要がある」と話している。

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