但馬

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香住文化会館脇に立つ樹齢60~70年のソメイヨシノ香美町香住区香住(●本和美さん提供、(注)●は「浜」の異体字)
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香住文化会館脇に立つ樹齢60~70年のソメイヨシノ香美町香住区香住(●本和美さん提供、(注)●は「浜」の異体字)
地元で写真館を経営していた中村保男さんが1981年6月に撮影した香住文化会館。隣の気象通報所との間にソメイヨシノが見える=香美町香住区香住
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地元で写真館を経営していた中村保男さんが1981年6月に撮影した香住文化会館。隣の気象通報所との間にソメイヨシノが見える=香美町香住区香住

 香住文化会館(兵庫県香美町香住区香住)の建て替えに伴い、建物脇に立つ樹齢60~70年とみられるソメイヨシノを伐採する予定にしていた同町は、計画を一転させ、敷地内に移植して保存する検討を始めた。毎年春になると満開の花を咲かせており、伐採反対の声が住民らの間で広がっていた。同町は「樹木医らの判断を仰ぎ、最終的な方法を決めたい」としている。(金海隆至)

 同館は老朽化が進んだことから建て替えが決定。早ければ今年7月にも解体を始め、本年度中に建設に着手する。2021年春の完成を予定している。

 鉄筋コンクリート3階建ての同館とほぼ同じ高さ約13メートルで、四方に広げた枝ぶりが見事なソメイヨシノは、町教育委員会などによると、1970年12月に同館が完成した以前から植わっていたという。かつて周辺にあった税務署や気象通報所の植栽だった可能性が高い。

 同町は当初、ソメイヨシノについて「枝先が弱っている上、根も深く、移植は難しい。工事の妨げになる」と伐採を予定していた。今月9日、地元の香住自治区で開いた説明会で方針を伝えたところ、住民から「愛着のあるサクラなのにもったいない」という声が寄せられ、惜しむ声や反対意見が広がったという。

 そのため、同町は保存する方向に計画を転換。所管する町教委は「仮に移植が無理となっても、樹木の一部を接ぎ木や挿し木にして子孫を残す方法を考えたい」とする。

 同自治区区長の中村保男さん(72)は「本当に良かった。来年以降もきれいな花をめでることができたら」と歓迎。同町の美容師●本和美さん(58)は「幼い頃から記憶に残るサクラは残すだけの価値がある。住民の小さな声に反応して保存を決めた町の判断に感謝したい」と話している。

(注)●は「浜」の異体字

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