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子育ての経験を生かしてリュックを製作した島田恵子さん=トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー
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子育ての経験を生かしてリュックを製作した島田恵子さん=トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー

 兵庫県豊岡市で子育て中のかばん職人島田恵子さん(35)=同市=が考案・製作した「マザーズリュック」が人気を集めている。地域ブランド「豊岡鞄」にも認定。かわいらしい見た目に、「背負ったままでほとんどの用事が済むように」との細やかな工夫が詰め込まれ、購入客からも反響が寄せられている。(石川 翠)

 島田さんは5年ほど前に夫の転勤で市内に移住し、0~6歳の3人を育てている。もの作りに興味があったことから、市内のトレーニングセンターで訓練を受け、かばん製造業に就職した。

 男性用が主流だった豊岡鞄に女性用も登場し始めていた2017年夏、上司から「デザインから考えてみないか」と声を掛けられ、自分が使いたいと思うリュックサックを提案した。販売している「トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー」(同市中央町)によると、デザイナーから製造側に発注する商品がほとんどで、作り手の提案から生まれたケースは珍しいという。

 島田さんが最も苦労したのがショルダーベルト。重い荷物でも負担が少ない登山リュックを参考に、体に沿うようにゆるやかなS字カーブにしたため、クッション材をくるんで生地がゆるまないように少しずつミシンで縫った。

 職場の同僚と話しながらヒントを得ることも。「背負った状態で背面のファスナーを上げ下げしたいけど、手が上がらなくて届かない」との声を聞き、引き手を上と下に取り付け、手の上がる位置で開閉できるようにした。

 通常業務と子育てをこなしながらの日々だったが、無我夢中で8カ月がかりで完成させた。

 昨秋、関東での百貨店フェアで購入したという女性から「感動してしまったので」との手紙が届き、ファスナーの位置など使いやすいポイントが12項目書かれていた。「こんなにも作り手の思いが伝わるとは」と島田さん。「たくさんの『ちょっとしたこと』にこだわった。ママだけでなく幅広い世代に手に取ってもらえたら」と話している。

 2万5920円。赤、紺青、グレージュ(グレーとベージュの中間色)の3色。トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニューTEL0796・34・8118(水曜休み)

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