但馬

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畜産農家として独立した村田瑞樹さん=新温泉町湯
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畜産農家として独立した村田瑞樹さん=新温泉町湯

 但馬牛の繁殖農家を増やすため、地域おこし協力隊員を対象に兵庫県新温泉町が設立した研修プログラムを受けた1期生の村田瑞樹さん(24)が協力隊の任期を終え、今年4月、町内で畜産農家として独立した。同町が新規就農者向けに用意した使用料無料の牛舎も利用。村田さんは「支援制度があったからこそ独立できた。5年後ぐらいには母牛を15頭に増やしたい」と話している。(小日向務)

 大阪市出身。動物が好きで、但馬牛生産振興担当の協力隊員に応募した。3年前に採用され、但馬牧場公園(同町丹土)で勤務しながら、2年前から研修を受けていた。

 研修プログラムは同町が畜産振興や移住、定住を促すため2017年に制定。町がリースした雌牛2頭を任され、具体的な世話の仕方から畜産や経営などまで総合的に学ぶ。任期終了後には、飼育中に生まれた子牛を無償で譲られる。

 任期中に生まれたのは雌3頭と雄2頭(去勢済み)。最初に任された2頭のリース契約を引き継ぎ、既に残金を払って所有している。計7頭でスタートし、5月上旬には去勢1頭を競りに出した。

 昨年4月にオープンした新規就農者向けの牛舎「但馬牛研修センター」はオープン時から利用しており、ほかの畜産農家の手伝いや、町の第三セクターなどで働きながら飼育している。

 独立後に「稲作もやってみないか」と勧められ、10アールを借りて挑戦したが、初めてだけに手が回らず、結局、周辺の住民に助けてもらった。協力隊時代から地域との関わりはあったものの「協力隊時代に比べて、地域行事への参加などがさらに必要になる」と気持ちを引き締める。

 同センターは原則5年まで利用できるが、母牛が十数頭になると飼育スペースが不足するため、町の賃貸牛舎を利用するか、地域で空いている牛舎を借りるかなどの選択も迫られる。その際には、軽トラックや作業用重機など、センターに付属している設備を購入しなければならない。

 「支援制度がなければ、畜産に関わってはいても独立は難しかった」という。経済的な支援に加え、研修で得た経験は大きい。「研修の1年目は手探りだったが、2年目はそれを参考に工夫ができた。当初は『何が分からないのかが分からない』状態だったが、それを少しでも減らせた」と振り返る。「今は目標の15頭が見えてきた。後は実行するだけ」と強いまなざしで話した。

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