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動物の生態や対策などについて講義を聞く子どもたち=但東中学校
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動物の生態や対策などについて講義を聞く子どもたち=但東中学校

 兵庫県豊岡市但東町に生息する野生動物と人間の共生を考える講義が28日、同町三原の但東中学校であった。近年増加している野生動物による農作物の被害などで悩む同町の地元住民らが、研究者とともに、地域で課題を解決しようと始めた取り組みの一環で、全校生徒約90人が動物の生態や対策などを学んだ。

 同町では農林業の担い手の減少などからシカやクマ、ハクビシンなどによる作物被害などが増えている。水谷保昭さん(67)=同市=ら地元有志が、野生動物の生態に詳しい県立大自然・環境科学研究所(同県丹波市)の横山真弓教授の協力のもと、害獣駆除だけではない選択肢を模索しようと、数年前から検討していた。

 講義では横山教授が動物の生態や特性、動物が人里に降りてくるようになった理由などを話した。その後、三つの対策として、防護柵を設置する▽捕獲する▽追い払う・引き寄せない-を提示。クマの出没エリアには柿の木があることが多く、200本ほど密集していた柿の木を伐採し、出没を減らした同町の集落などを紹介した。

 最後には同大大学院生らが寸劇で、クマと遭遇した際に取るべき対応の一つとして、大きく手を振って穏やかに話し掛けながら後ずさりすることを教えた。

 3年の男子生徒(14)は「地元の自然は見慣れているけど、今どうなっているのか、どのような取り組みがされているのかをもっと知りたいと思った」。女子生徒(15)は「イノシシが柵を乗り越えられるほどジャンプできるなど、意外な特性も知れた」と話した。

 講義は同日、同町に隣接する同市出石町の出石中学校でも行われ、今後出石高校でも実施予定。水谷さんは「具体的なことはこれからだが、子どもたちとともに地元の将来を考えていきたい」と話している。(石川 翠)

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