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中国から来日して介護士として働く女性=やすらぎの里
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中国から来日して介護士として働く女性=やすらぎの里

 人手不足に悩む介護の現場で海外からの人材活用が進み、兵庫県新温泉町や豊岡市の特別養護老人ホームでは4月から中国人の介護士が働いている。厚生労働省によると、団塊世代の高齢化が進む2025年には介護業界の担い手が全国で34万人も不足すると予測されており、多くの福祉施設が受け入れを急いでいる。(小日向務)

 同町湯の特別養護老人ホーム「やすらぎの里」では、中国から来た技能実習生の女性(29)が介護士として働いている。日本のアニメや桜が好きだったこともあり「日本で介護の勉強をしたかった」と実習生を目指し、日本語を学んだ後、来日した。

 同施設を運営する社会福祉法人「徳和会」では、同市日高町伊府の特別養護老人ホーム「やすらぎの里ひだか」でも中国から来た男性2人が働く。

 女性が多い職場だけに出産や育児などによる休職、退職は多く、徳和会の砂子宗明事務長は「あと1人欲しい状態がなかなか解消できなかった」という。

 技能実習生受け入れは、協同組合ユニバーサルワークネット(東京都)が窓口となって支援した。同組合山陰事務所の林美芹所長は中国出身で、かつて「やすらぎの里」に勤務。「中国では日本のように充実したサービスの福祉施設は少なく、日本の技術などを学びたがっている人は多い。今後も多くの人材を紹介したい」とする。

 人手不足はさらに悪化するとされ、25年には兵庫県でも2万人が不足するとみられる。国は17年の法改正で介護分野での技能実習生の受け入れを始めた。

 海外からの介護人材は08年、経済連携協定(EPA)による受け入れが先行して始まっており、但馬では同市出石町福住の特別養護老人ホーム「出石荘」で16年からフィリピンの女性2人が働く。しかし受け入れ枠は全国で年間300人と少なく、事前に受け入れ希望機関と就労候補者のマッチングなどが必要で、より長期の日本語研修が求められる。同施設は「より日本語にたけた人材が確保できる。今後も継続的に雇用したい」。12月にはさらに2人が来日する予定だ。

 やすらぎの里でも海外人材は「やる気があり、しっかり戦力になっている」と高評価で、もう1人増やす予定という。同町では特別養護老人ホーム「ゆむら」などでも、海外人材の介護士を採用する手続きを進めている。

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