但馬

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「第0回豊岡演劇祭」などについて説明する平田オリザさん=豊岡市役所
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「第0回豊岡演劇祭」などについて説明する平田オリザさん=豊岡市役所
劇団「柿喰う客」(青年団提供)
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劇団「柿喰う客」(青年団提供)
劇団「青年団」(青年団提供)
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劇団「青年団」(青年団提供)

 兵庫県豊岡市内で開催される「第0回豊岡演劇祭」を前に、ディレクターを務める劇作家平田オリザさんが23日、同市役所で記者会見した。世界的な国際演劇祭を目指して来年からの本格開催を予定しており、「歴史的瞬間に立ち合ってほしい」と呼び掛けた。(石川 翠)

 第0回は城崎国際アートセンター(KIAC)と出石永楽館で9月6~8日、東京を拠点に活動する4劇団が計9回上演する。

 平田さんが主宰する「青年団」は6日午後7時、7日同1時、8日同3時の3回、KIACのホールで「東京ノート・インターナショナルバージョン」を上演する。近未来の日本の美術館を舞台に、世界大戦が起こる欧州から避難してきた名画の前で、来館者が恋愛や家族や進路の話を繰り広げる物語。世界中で翻訳され、上演されている平田さんの代表作「東京ノート」を7カ国語で上演し、世界初演となる。

 公演には城崎中学校1年井垣ゆうさんも出演する。平田さんが7月に実施した中高生向けワークショップに参加した際に見込まれ、8月の稽古初日から参加しているという。

 若者に人気の「柿喰う客」は7日午後7時と8日午前11時の2回、出石永楽館で最新作を披露する。ほかに「ホエイ」と「うさぎストライプ」が7、8日午後、KIACのスタジオで無料で公演。平田さんは「前衛的ではなくポピュラーな劇団を呼んだので、高校生が見ても楽しめる」と話す。

 チケットの売れ行きが好調のため客席を増設し、観客は延べ1300人になる見込み。市と県が400万円ずつ補助し、企業協賛金やチケット収入を含めた予算は約1千万円になる。

 来年以降、段階的に期間や場所などを広げていく予定で、平田さんは「第0回ではどのような課題が生じるかをはかり、次につなげたい」とする。「地元の人は、外からやってきた人をもてなす側にも回って盛り上げてもらえれば」と話している。

 チケットは両施設などで販売。1演目券3千円、2演目セット券(前売りのみ)5千円。無料公演はセット券購入者が優先。問い合わせは両施設や青年団TEL03・3469・9107

■豊岡市の新小劇場や専門職大学の報告も

 平田オリザさんは23日の記者会見で、豊岡市内で新たにオープンする小劇場や、2021年度に開校する予定の専門職大学などについても報告した。

 平田さんは9月末にJR江原駅近くに転居することが決まっており、主宰する劇団「青年団」の団員の一部も引っ越してくる予定。劇団の拠点とするのが旧商工会館を改装した劇場で、20年3月下旬に「江原河畔劇場」としてオープンする。

 豊岡駅近くに建設される予定の国際観光芸術専門職大学(仮称)は文部科学省に今秋申請し、20年夏には認可が下りる見込み。教授・准教授は公募を経て、国内外で活躍するダンサーの児玉北斗さんや木田真理子さんらに決まったという。

 また、脅迫を受けて企画展が中止となった愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」についての質問を受けて「少女像を置くことは表現者の自由。ただし主催側には、社会的な影響を予測して警備や告知をする義務がある。プロではない人を登用することで新たな発想が生まれる半面、サポートする体制が必要だったのだろう」と運営方法について言及した。

 多くの批判があっても開催するべきか、との質問には「劇場や美術館は議論をしてもらう場。前段階で議論する場をセッティングすることもできる」と答えた。

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