但馬

  • 印刷
地元の消費者や観光客から絶大な人気を誇る酒かす=香美町香住区小原
拡大
地元の消費者や観光客から絶大な人気を誇る酒かす=香美町香住区小原
10月末の初搾りで、もろみ自動圧搾機からペースト状になった酒かすをはがす従業員ら=香美町香住区小原
拡大
10月末の初搾りで、もろみ自動圧搾機からペースト状になった酒かすをはがす従業員ら=香美町香住区小原
蔵祭恒例の人気イベント「酒かす詰め放題」に参加する女性ら=2016年3月(香住鶴提供)
拡大
蔵祭恒例の人気イベント「酒かす詰め放題」に参加する女性ら=2016年3月(香住鶴提供)

 日本酒造りの副産物で健康食品としても知られる「酒かす」。兵庫県香美町香住区小原の酒造会社「香住鶴」では毎年、春と秋の蔵祭で行うイベント「酒かす詰め放題」が人気を呼び、県内外から訪れる観光客が後を絶たない。「香住鶴の酒かすを一度食べたら、ほかの酒かすを食べられない」という声も。2、3日に開かれる「秋の蔵祭」を前に、人気の秘密を探った。(金海隆至)

 500円を払えば好きなだけ袋に詰めた酒かすを持ち帰ることができるイベントは、2009年春から敷地内の特設会場で実施。地元の消費者に加え、京阪神や四国などから訪れるファンも多く、蔵祭を開くきっかけとなった。

 酒かすは蔵祭のたび、3トン余りを準備。昨年11月には2日間で、参加者が1回平均約2・5~3キロを詰め、延べ約1100回分を持ち帰ったという。

 新酒の蔵入り作業は例年9月にスタート。酵母を培養する酒母に水、こうじ、蒸した米を投入して発酵させた「もろみ」を自動圧搾機で搾り、酒と酒かすに分離する。10月末の初搾りで、フィルターから手作業ではがしたペースト状の酒かすを試食すると、チーズのような軟らかさで、芳醇な香りとほんのりとした甘みが口に広がった。

 「目いっぱいではなく優しく搾るので、酒の風味が残り、しっとりしているのが特徴」と説明するのは、大学で醸造学を学んだ専務の福本和広さん(35)。こうじを大量に使い、酒母造りやもろみの発酵に通常より長い約2カ月をかけるため、「糖やうま味成分のアミノ酸を豊富に含むようになる」という。

 同社は全量を伝統的な「生●・山廃」で仕込み、酒米には兵庫県産の山田錦のほか、但馬産の五百万石と兵庫北錦を使用。和広さんは「酒のおいしい蔵元は原料が良いから、酒かすもおいしいはず」と自信を見せる。

 蔵祭では、春に搾りたての酒かすを、秋には冷凍保管した前季の酒かすを提供する。常務の福本澄子さん(68)は「春は新酒の香りがするから甘酒に、秋なら魚や肉料理の調味料代わりとしてコクを出す使い方がお薦め」と話している。

(注)●は「酉」の右に「元」

但馬の最新
もっと見る

天気(11月19日)

  • 16℃
  • 12℃
  • 20%

  • 12℃
  • 9℃
  • 60%

  • 16℃
  • 13℃
  • 30%

  • 14℃
  • 11℃
  • 20%

お知らせ