但馬

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香美町をイメージしたルームフレグランス「かみのかおり」をPRする小嶋夕輝さん(右)と、小嶋さんの知人が描いたユウスゲの水彩画を手にする「まる屋」従業員の藤原啓太さん=お宿「まる屋」
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香美町をイメージしたルームフレグランス「かみのかおり」をPRする小嶋夕輝さん(右)と、小嶋さんの知人が描いたユウスゲの水彩画を手にする「まる屋」従業員の藤原啓太さん=お宿「まる屋」
調香体験ワークショップで講師を務めた江幡智之さん(11月5日)
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調香体験ワークショップで講師を務めた江幡智之さん(11月5日)
噴霧器に入った「かみのかおり」。願い事を書き込めるしおりも同封されている
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噴霧器に入った「かみのかおり」。願い事を書き込めるしおりも同封されている

 兵庫県香美町をイメージしたルームフレグランス(部屋の香水)「かみのかおり」が、同町香住区浦上のお宿「まる屋」で販売されている。同町のポスターを見掛けたのをきっかけに初めて訪れた東京の調香師が、夕日が海に沈む光景に感動し、町花ユウスゲにも着想を得て、同町をイメージした香料を調合。町内で出会った女性との縁で商品化に乗り出した。2人は「香美町の魅力を再発見してもらうツールに」と意気込んでいる。(金海隆至)

 自然に恵まれた風景の魅力をアピールしようと同町が制作した観光ポスター(7枚組)が都内の書店で掲示されているのを昨年11月、東京都港区の調香師江幡智之さん(49)が偶然見掛けた。直木賞作家角田光代さんが一枚一枚に執筆したエッセーの物語性や、風景の美しさもさることながら、町名に引かれた。「香美町-。香りが美しい町って、どこにあるのだろう」

 すぐに新幹線と特急列車を乗り継ぎ、同町へ。香住海岸沿いを旅した最終日、岡見公園内(同町香住区一日市)の元料亭を改装したレンタルスペース「岡見」に赴いた際、共同運営者の一人で地域起こしイベントなどを手掛ける小嶋夕輝さん(41)=同町香住区=と出会った。「帰京後、自作の香料を通じて香美町の印象を伝える」と約束した。

 夕日と海に加え、同公園周辺に群生して一夜限りの黄色い花を咲かせる「ユウスゲ」をイメージの中心に据え、ミカンやキンモクセイ、レモンマートルなど約10種類の天然香料を調合。試行錯誤を繰り返しながら、ほのかの甘さと鮮烈な清涼感が調和した香りを生み出した。日没後の海の静けさはビャクダンの残り香で表現したという。

 今年1月に香料を贈られた小嶋さんは、岡見で開いた催しなどで早速使用。住民の間で「香美町らしい香り」といえば磯の香りやカニ料理の匂いを挙げる声が多かったというが、この香料は「さわやかで驚いた」「神々しくていい香り」などと好評だった。そこで「香美町の新たなPR商品に」と、2人で商品化の構想を練り始めた。

 今月5日には、発売を記念した調香体験ワークショップを「まる屋」で開催。江幡さんが講師を務め、町内外から集まった参加者に完成品をお披露目した。

 「リフレッシュやリラックスといった効果はもちろん、出身者が故郷の懐かしい記憶を呼び覚ます癒やしも期待できる」と江幡さん。小嶋さんは「一度ぜひ使ってみてほしい」と呼び掛け、「香りを調合する楽しさや奥深さを味わえる企画を今後も続けたい」と話している。

 「かみのかおり」は10ミリリットル入り2500円。21日からはJAたじまの農産物直売所「たじまんま」(豊岡市八社宮)でも販売予定。収益の一部は地域活性化団体に寄付する。

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