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日本のエンターテインメント小説の歴史について語る真藤順丈さん=養父市関宮
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日本のエンターテインメント小説の歴史について語る真藤順丈さん=養父市関宮

 兵庫県養父市出身の作家、山田風太郎さんの魅力を伝える「第17回風太郎祭」が24日、養父市関宮の関宮公民館であった。いずれも小説「宝島」で2018年に山田風太郎賞、19年には直木賞を受けた作家真藤順丈さん(42)が講演した。

 「宝島」は、終戦後の米軍統治下の沖縄が舞台で、米軍基地から物資を盗む「戦果アギヤー」(戦果を上げる者)と呼ばれる若者たちを描く。嘉手納基地に忍び込んだ後に行方不明になったコザの街の“英雄”を、弟と親友、恋人の3人が、米軍や日本政府に翻弄されながら捜し続ける物語。

 講演会で、真藤さんはエンターテインメント小説の歴史的な流れを説明し、風太郎さんを「戦後最大のエンターテイナー」と評した。自身が影響を受けた作品として「幻燈辻馬車」や「魔界転生」などを列挙。宝島でも復帰運動に取り組んだ政治家など実在の人物を登場させ、「風太郎さんから虚実皮膜の書き方を学んだ」と振り返った。

 質疑では宝島執筆の経緯を尋ねられ、「もともと関心が強かった近現代小説では、必ず日米関係や中央・地方の問題、信仰のテーマが出てくる。そんな中で『沖縄』の話を書こうと思った」と答えていた。(石川 翠)

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