但馬

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遺族の苦痛や被害者支援について話す坂口真弓さん=朝来署
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遺族の苦痛や被害者支援について話す坂口真弓さん=朝来署
犯罪被害撲滅を願って10月から配布を始めた「空色リボン」=朝来署
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犯罪被害撲滅を願って10月から配布を始めた「空色リボン」=朝来署

 兵庫県朝来市や市医師会などでつくる朝来被害者支援連絡協議会の会合がこのほど朝来署で開かれ、殺人事件で弟を失った神戸市長田区の坂口真弓さん(49)が講演した。これまでの苦悩や支援の在り方について、時折声を詰まらせながら「被害者を正しく理解して偏見をなくすことが支援の土台になる」などと訴えた。犯罪被害撲滅への願いを込め、坂口さんが中心となって10月から配布している「空色リボン」も紹介した。(竜門和諒)

 同協議会は2000年に設立。この日は10団体から約20人が参加した。

 坂口さんの弟悟さん=当時(27)=は2000年2月、神戸市灘区で通行トラブルから当時18歳の少年に車ではねられ、命を落とした。少年は殺人罪となり、少年刑務所で服役した。

 冒頭で坂口さんは「長い間、怒りの感情の中で生きてきた」と語気を強めた。弟を失った悲しみに加え、加害者やその親、警察やマスコミなどへの怒りから悪夢にうなされ、自傷行為を繰り返したという。当時2歳だった悟さんの長女は事件後、布団やカーテンの中に隠れてしまうこともあったといい、「子どもは訴えるすべすらない」と遺族の苦痛を訴えた。

 ここ数年は会員制交流サイト(SNS)上での「好き勝手な誹謗中傷」に被害者や家族が悩まされる例も少なくないと指摘。出席者に「被害者や家族の笑顔を取り戻すサポーターになってほしい」と呼び掛けた。

 最後に、犯罪被害者ら4人が制作する「空色リボン」を紹介。大切な人を思う時に見上げていた空をイメージしたといい、黄色の糸で平和への願いも込め、手縫いで制作を続けている。兵庫県警のほか、講演した縁で香川県警の警察官らも制作に協力。坂口さんは「性犯罪やいじめなども含め、被害に遭って悲しむ人がいなくなるように協力してほしい」と話した。

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