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非常投浮の設置式。使い方についても紹介された=大引の鼻展望台
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非常投浮の設置式。使い方についても紹介された=大引の鼻展望台

 磯釣りの人気スポットだが、転落事故の危険性が高い兵庫県香美町香住区境の岬「大引の鼻」の展望台に11日、救助道具「非常投浮(とうふ)」が設置された。2017年12月、香住高校3年生(当時)の男子生徒が海中に転落、行方不明になる事故が起こっており、設置式には生徒の母親(40)や同校海洋科学科の同窓生ら約40人が参加、事故が二度と起きないように願った。

 非常投浮は、漁具の「浮き」に約30メートルのロープをつないだ機材。海中に転落した人に投げて使用する。海上保安協会香住支部が2セット分の費用を負担し、1セットを香住海上保安署と同校が展望台に設置した。

 大引の鼻での転落事故は昨年2月にも発生しており、母親が救命道具の設置を発案、相談を受けた同校が香住海上保安署や同町などと協議して実現した。

 設置式では、香住高の校長が設置までの経緯を説明。同保安署員が非常投浮について説明し、実際に投げて使い方を紹介した。その後、当時、同校の寄宿舎「若潮寮」で男子生徒と一緒に暮らしていた3年生3人が非常投浮を設置した。

 男子生徒の同級生で当時の寮長(20)は「みんな就職や進学で全国に散らばっているが、設置式に集まるため声を掛けるとすぐ了承してくれた。結束の強さを感じた」。母親は「救命道具があれば、助かったのではないかと当時も思っていた。息子が好きだった香住で、悲しむ人がこれ以上増えないように願いたい」と訴えていた。(小日向務)

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