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加藤弘之の胸像をなでる生徒たち=豊岡市出石町下谷
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加藤弘之の胸像をなでる生徒たち=豊岡市出石町下谷
加藤弘之の胸像をなでる生徒たち=豊岡市出石町下谷
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加藤弘之の胸像をなでる生徒たち=豊岡市出石町下谷

 カツ丼を食べる、チョコレート菓子「キットカット」を持参する-。大学入試センター試験(18、19日)を迎え、受験シーズンが本格化する中、“験担ぎ”をする受験生も多いのではないだろうか。兵庫県豊岡市の出石高校(同市出石町下谷)では例年、センター試験の前日にちょっと変わった験担ぎが伝統的に行われていると聞き、同校に伺った。

 3年生約80人のうち、センター試験受験者は例年より少ない9人のみ。17日、校内で水嶋正稔教頭が激励した集会の後、生徒たちはぞろぞろと校舎を出て行き、校門をくぐって道路を渡る。向かったのは、同校の向かい側にある民家だ。

 そこは出石藩出身の啓蒙思想家加藤弘之(1836~1916年)の生家。現在は市文化財として保存されている。受験生たちは玄関に置かれている加藤の胸像を囲むと、おもむろに頭や肩などをなで始めた。

 加藤は明治時代の東京大学で初代総理(現在の総長)を務めた教育者でもあった。そこで御利益にあやかり、大学入試もうまくいくようにと毎年行われているという。

 胸像は2002年に地元団体が設置。市は04年に生家の一般公開を始め、この頃に験担ぎが始まったとみられる。

 立派なひげをたくわえた威厳ある像を、学生服姿の生徒たちが神妙な面持ちで無言のままそっと触れるのは、ちょっぴりシュールな光景。生徒たちは「どこをなでたらいいのかな」「思ったよりごつごつしてる」など、次第に和やかな雰囲気になり、センター試験を乗り越えて志望の大学に合格できるよう祈っていた。

 看護師を目指しているという女子生徒(18)は「先輩たちも試験前にやっていたと聞いた。ついに自分たちの番だと気が引き締まる」。情報系の学部を志望している男子生徒(18)は「支えてくれた家族に恩返しにもなるよう頑張りたい」と話した。(石川 翠)

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