但馬

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答申を受け、指定を祝う幕を設置する新温泉町教育委員会の職員ら=同町役場
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答申を受け、指定を祝う幕を設置する新温泉町教育委員会の職員ら=同町役場
川下祭りで各戸を回り、家内安全などを願って披露される麒麟獅子舞=2019年7月、新温泉町浜坂
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川下祭りで各戸を回り、家内安全などを願って披露される麒麟獅子舞=2019年7月、新温泉町浜坂

 「因幡・但馬の麒麟獅子舞」が17日、国の文化審議会から、重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申された。但馬での無形民俗文化財の国指定は1989年の「但馬久谷の菖蒲綱引き」(兵庫県新温泉町)以来31年ぶり。関係者らは長年守ってきた伝統芸能が評価されたことを喜び、麒麟獅子舞を軸とした日本遺産などを活用して活性化を図ることを改めて誓った。(小日向務、金海隆至)

 但馬での麒麟獅子舞は、新温泉町の9保存会(宇都野、居組、三尾、千谷、福富、諸寄、栃谷田君、和田、七釜)と香美町の1保存会(香住区鎧)が伝えており、いずれも県や町の文化財に指定されている。鳥取県東部(因幡)では鳥取市など1市4町で約130団体が神社の祭りで奉納している。

 国指定のスタートになったのは2009年3月。但馬と鳥取の麒麟獅子舞がそれぞれ「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択された。各地区が映像や歴史的な調査結果などをまとめ、一昨年までに文化庁に報告した。

 さらに、昨年6月までに但馬と鳥取県の各保存会が「但馬地域麒麟獅子舞保存会」「因幡の麒麟獅子舞連合保存会」を結成。国の文化審議会の専門調査会が昨年7月の川下祭り(新温泉町)などを訪れ、調査会の報告を受け、答申が決まった。正式には3月ごろ、官報で告示される。

 麒麟獅子舞を伝える両県の1市6町は以前から「麒麟のまち創生戦略会議」を組織し、行政や観光、移住定住などの連携を深めてきた。昨年は麒麟獅子舞を軸とする日本遺産に認定されている。

 新温泉町では17日午後4時、県を通じて答申の連絡を受けた。新年を祝うため町役場の玄関に飾っていた獅子頭などの背景に早速、指定を祝う横幕を張った。住民に指定を披露する行事の開催も検討している。

 但馬地麒麟獅子舞保存会の会長を務める西脇明さん(74)=同町=は「守ってきた伝統行事が認められ、誇りに思う」と喜び、「今後、より連携を深め、維持、保存に努める。特に後継者育成に力を入れたい」とする。

 香美町の浜上勇人町長は「伝承してきた住民に深く敬意を表したい。今後も関係団体と連携し、地域活性化に寄与していただけると期待している」とコメント。新温泉町の西村銀三町長は「みんなで喜びを分かち合いたい。麒麟獅子舞をはじめ、地域資源をさらに活用し、活性化を図りたい」とした。

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