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写真を交えて多様なみとりの事例を紹介した国森康弘さん=香美町香住区香住
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写真を交えて多様なみとりの事例を紹介した国森康弘さん=香美町香住区香住

 神戸市出身のフォトジャーナリスト、国森康弘さん(45)=滋賀県大津市=が2日、兵庫県香美町の香住区中央公民館(同町香住区香住)で、「写真が語る、いのちのバトンリレー」と題して講演した。国内各地で撮影してきた多様なみとりの事例を紹介し、聴講した約200人が自身や肉親の望む最期に思いをはせた。

 美方郡在宅医療介護連携推進事業の一環で、香美、新温泉の両町や同郡の医師会などが主催した。

 国森さんは元神戸新聞記者。2003年に独立して世界の紛争地や貧困地域を取材する中、周囲に望まれない死とは対極にある「温かな死」を伝えたいと、在宅医療やみとりの現場に軸足を移すようになった。

 講演では、滋賀県の山村に生まれ育った80代の女性が、家族や近所の住民、往診医らの支えを得て望み通りに自宅で亡くなった事例を紹介。娘が両手を握り締め「ありがとう」と伝えると、女性は一時息を吹き返し、涙をこぼした。悲しみに暮れる一方で、娘は「何か満足感のような温かいものを、母から得ることができた」と語ったという。

 人生の終幕を自宅で迎えたいと願いながら、大半の人が実現できない現状を踏まえ、国森さんは「命のバトンを受け継ぐ地域の体制づくりは、医療関係者だけではできない。住民同士の緩やかなつながりや個人の覚悟、意思表示の積み重ねが大切になる」と呼び掛けた。(金海隆至)

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