但馬

  • 印刷
但馬の野菜や魚介などを使ったパスタを作る「オルト・ミーオ」の本田陶子さん=豊岡市竹野町竹野
拡大
但馬の野菜や魚介などを使ったパスタを作る「オルト・ミーオ」の本田陶子さん=豊岡市竹野町竹野

 兵庫県豊岡市竹野町竹野の観光施設「北前館」に、パスタ専門店「オルト・ミーオ」が同市福田から移転オープンした。イタリア修業を経て3年前に同市に移住した元看護師の本田陶子さん(51)が、但馬の野菜や魚介をふんだんに使ったメニューをふるまう。「食材や調理にこだわりを持っているが、気軽に楽しんでもらいたい」と腕を振るっている。(石川 翠)

 堺市出身の本田さんは大阪府内の病院で27年間、看護師を務めた。新生児集中治療室(NICU)や、心臓病を抱える子どもたちなどの病棟を長く経験。子どもたちに食事を与えるなど看護をするうちに、食への意識が高まった。

 2015年、婚約を機に退職し、夫の故郷の同市但東地域に移住することにした。

 一方、30歳の時の欧州旅行で魅了されて以来、十数回訪れていたイタリアへの憧れも抱いていた。イタリア語は日常会話ができる程度になり、知人のイタリア人から料理も学んだ。「新たな人生を始める豊岡で、地元の新鮮な食材を使ったイタリア料理を作れたら喜んでもらえるのでは」。そんな思いが頭によぎった。

 年齢と経験のなさから日本では受け入れてもらえないと考え、本場イタリアに行くことを決意。夫に打ち明けると驚きながらも背中を押してくれた。

 短期の料理学校に入り、シエナやナポリの店で下働きを続けた。寝る間もないほど「軍隊のような厳しい生活だった」と振り返る。2年目に偶然知り合ったミラノの日本人シェフの店で働くようになり、1年間、料理を教わった。

 17年に帰国し、直後に結婚して豊岡市に移住。北前館のレストラン「竹野海岸北前館プティパ・ダイニング&リゾート」を手伝った縁で、仕事ぶりを評価した運営会社のオーナーに勧められ、同年11月に同市福田で店をオープンした。

 メニューは、牛の胃袋のトマト煮「ローマ風トリッパ」や、3時間煮込んだ「ジェノバ風ラグー」など、本格的だがイタリアの庶民に親しまれているパスタを作ってきた。野菜は但馬を中心に県内産を使用。モサエビや白イカなど魚介類も地元にこだわる。

 広い店舗でより多くの人に楽しんでもらおうと6月20日に移転。高齢の団体客にも食べやすいパスタやリゾットを提供したところ、好評だったという。

 本田さんは「料理人としての経験は短いので不安だったが、家族や豊岡の人たちに支えてもらい、常連客もできた。長く親しまれる店にしたい」と話している。

 パスタに前菜とパンが付いたランチセット1280円。4種類のデザートセットは追加で500円。系列店の三田まほろばブレッツァ(三田市)のベーカリーからパンを直送した食べ放題も始める。木曜と第1水曜定休。午前11時~午後3時(ラストオーダーは同2時半)。夜は予約制。北前館TEL0796・47・2020

但馬の最新
もっと見る

天気(8月13日)

  • 34℃
  • ---℃
  • 30%

  • 34℃
  • ---℃
  • 30%

  • 35℃
  • ---℃
  • 30%

  • 35℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ