但馬

  • 印刷
観光客が増えている神子畑選鉱場跡=朝来市佐嚢
拡大
観光客が増えている神子畑選鉱場跡=朝来市佐嚢
今春新たに登場した神子畑選鉱場跡のグッズを紹介する山内隆治郎さん=朝来市佐嚢
拡大
今春新たに登場した神子畑選鉱場跡のグッズを紹介する山内隆治郎さん=朝来市佐嚢
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県朝来市佐嚢、神子畑(みこばた)選鉱場跡を訪れる観光客が2019年度は1万6873人で、日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」認定前の16年度の5484人から3倍以上に増えていることが分かった。市観光交流課の担当者は「市内の観光地といえば竹田城跡と生野銀山だったが、日本遺産認定で認知度が上がったのでは」と話す。市は今年6月、情報発信拠点として「朝来市鉱石の道神子畑交流館」を開館するなど、さらなる集客を目指している。(竜門和諒)

 同選鉱場は1919(大正8)年、明延鉱山(同県養父市)の鉱石を選鉱する施設として操業を開始。山の斜面を利用した大規模な機械選鉱場に、海外からも視察団が訪れるほどの技術が集まっていた。87年(昭和62)年の同鉱山閉山に伴って閉業した。

 残っていた建物に無許可で立ち入る「廃虚マニア」が後を絶たず、建物が老朽化したこともあって、安全のため2004年に解体。現在はコンクリートの基礎と、選鉱場の上下を結んでいたインクライン(傾斜鉄道)の線路、選鉱後の泥水を分離する装置「シックナー」などが残り、巨大選鉱場の迫力を伝えている。

 産業遺産としての観光地化には約20年前から取り組む。明延鉱山から生野銀山までをつなぐルートを「鉱石の道」と称し、一体的にPR。17年には日本遺産に認定され、認知度も徐々に上がっていた。

 観光客数は同選鉱場跡前に建つ「ムーセ旧居」の来館者などを集計。17年度は1万510人、18年度は1万3289人だった。ムーセ旧居は19年度まで土日曜・祝日のみの開館だったことから、「神子畑鉱石の道推進協議会」の山内隆治郎会長(76)は「夏休みなどは平日も多くの人が来る。ムーセ旧居に寄らない人も含めると昨年度は2万人程度では」と推測する。

 近年は、同選鉱場跡のスケールに目をつけた歌手グループなどによるミュージックビデオの撮影地にも相次いで選ばれたほか、SNS(会員制投稿サイト)の発達でファンの裾野も拡大。市は外国人ブロガーを招くなどインバウンド誘致にも力を入れる。

 同協議会は独自のキャラクター「スリーピング・シックナー」をあしらったグッズを同交流館などで販売。今春もマグカップや水筒、ハンドバッグなどの新商品を開発した。

 20年度は新型コロナウイルス感染拡大で厳しい滑り出しとなったが、山内会長は「団体客のガイド予約も夏にかけて徐々に入り始めた。歴史などを紹介する交流館ではゆっくり休んでもらうこともできるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けている。

但馬の最新
もっと見る

天気(8月13日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 30%

  • 34℃
  • 25℃
  • 30%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ