但馬

  • 印刷
記念講演で語る岩本光弘さん=日高文化体育館
拡大
記念講演で語る岩本光弘さん=日高文化体育館
岩本光弘さん=日高文化体育館
拡大
岩本光弘さん=日高文化体育館

 兵庫県豊岡市日高町出身の冒険家植村直己さんにちなんだ「植村直己冒険賞」の授賞式が25日、同町祢布の日高文化体育館で開かれた。全盲のセーラーとして世界初の無寄港太平洋横断に成功した岩本光弘さん(53)が講演し、挫折を乗り越えて挑戦することの大切さなどを語った。(末吉佳希)

 岩本さんは熊本県出身。生まれつき弱視で、高校生のときに視力を失った。筑波大付属盲学校(現筑波大学付属視覚特別支援学校)の教員時代に結婚した米国人女性の誘いで、35歳からヨットを始めた。

 講演では、自身の挫折の経験を軸に話を進めた。16歳で視力を失い、日常生活の困難さから一度は自殺も考えた。しかし、できることを増やすことで自信がつき、挑戦することに人生の意義を見いだしたという。

 2013年に初めて太平洋横断に挑んだが、クジラと衝突して、ヨットが沈んだ。約10時間の漂流後に救助されたが、2度目の挫折を味わった。周囲から「目が見えないのに無謀」と批判を受け、外出できなくなるほど憔悴(しょうすい)した。

 そのときに救ってくれたのが植村さんの著書「青春を山に賭けて」だった。岩本さんは「冒険にひたむきな植村さんの姿に勇気をもらった」と奮起。19年2月25日に再挑戦し、54日と3時間4分で横断した。

 講演の最後に「今は新型コロナの影響で苦境にある人も多いと思うが、何もやらずに終わってしまうのでは意味がない。いつか笑える日が来ると信じて、挑戦を続けて」と結んだ。

但馬の最新
もっと見る

天気(8月13日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 30%

  • 34℃
  • 25℃
  • 30%

  • 34℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ