但馬

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「スナックさちこ」の閉店数日前に旧友と写真に納まる谷口佐智子さん(中央)=新温泉町湯(谷口さん提供)
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「スナックさちこ」の閉店数日前に旧友と写真に納まる谷口佐智子さん(中央)=新温泉町湯(谷口さん提供)
スナック「古城」でくつろぐ松田優作さん(中央)と吉永小百合さん(右)=新温泉町湯(谷口さん提供)
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スナック「古城」でくつろぐ松田優作さん(中央)と吉永小百合さん(右)=新温泉町湯(谷口さん提供)

 兵庫県新温泉町湯の湯村温泉街で42年にわたってスナックを続けてきた谷口佐智子さん(74)が今春、「スナックさちこ」の幕を下ろした。1980年代にはNHKドラマ「夢千代日記」の撮影で滞在した吉永小百合さんや故松田優作さんらが訪れた店のママとして知られ、谷口さんは「地域に支えられ、いろいろな出会いがあった。スナックは生涯の誇り」と感慨深く語る。(末吉佳希)

 谷口さんは同町出身。大阪で美容師として働いた後、帰郷して湯村観光ホテル(現朝野屋)に入社し、ホテル内のスナック「古城」を任された。お酒が飲めない体質で、スナックには行ったこともなく、何もかも手探り状態で始まった「ママ人生」だったが、常連客との関わりの中で、お酒の知識や接客を学んだ。

 「夢千代日記」の撮影中は毎晩のように通い詰めたという吉永さんや松田さんらと交流が深く、名優たちの素顔を知る“生き証人”でもある。同温泉観光協会会長の朝野泰昌さん(64)は「地域が誇る伝説のママ。観光客も住民もみんな、さっちゃんの世話になった」と話す。

 89年に「スナックさちこ」として独立し、温泉街の夜を盛り上げた。30周年を迎えた昨年、年齢や体調面の不安から、31周年となる今年2月16日に看板を下ろすことを決心。最終営業日を雪のため1カ月遅らせた3月16日には町内外の常連が集まり、両手に収まりきらないほどの花束を受けた。同温泉の旅館外では最後のスナックとなった。

 谷口さんは「あっという間だった。心残りは一切ない」。今は編み物に精を出し、旧友との交流を楽しんでいる。

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