但馬

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田んぼの手入れを続ける兄の山縣瑛仁君(右)と弟の蒼真君=朝来市
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田んぼの手入れを続ける兄の山縣瑛仁君(右)と弟の蒼真君=朝来市
庭に作った田んぼで仲良く苗を植えた=朝来市(山縣奈緒子さん提供)
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庭に作った田んぼで仲良く苗を植えた=朝来市(山縣奈緒子さん提供)
ホースの長さが足らないため自分たちで竹の管を作った=朝来市
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ホースの長さが足らないため自分たちで竹の管を作った=朝来市
瑛仁君と蒼真君が庭に一から作った田んぼ。水道からホースと竹で水を引き、排水用の管(手前)も設置した=朝来市
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瑛仁君と蒼真君が庭に一から作った田んぼ。水道からホースと竹で水を引き、排水用の管(手前)も設置した=朝来市

 兵庫県朝来市立梁瀬小学校5年山縣瑛仁(えいじ)君(11)と1年蒼真(そうま)君(6)の兄弟が、自宅の庭の一角を耕して田んぼを作り、稲作に励んでいる。毎日、下校後に水量を確認して水を注いだり、雑草が生えていないか注意深く観察を続けたりしている。親が見守る中、二人三脚で秋の収穫を目指している。(竜門和諒)

 稲作に興味をもったのは瑛仁君が幼少期、農作業する伯父細見和範さん(45)の姿に憧れて田んぼに通うようになって以降という。「最初はトラクターが格好良くて乗りたかったんだと思います」と母の奈緒子さん(39)。運転する和範さんの股の間に座り、日没まで田んぼを離れなかった。

 弟の蒼真君も兄の姿を追い、そろって田んぼへ。瑛仁君はトラクター、蒼真君は田植え機が、お気に入りになった。2人は育苗から田植え、農機で収穫できない部分の稲を鎌で刈り取るなど、放課後や休日を利用して全工程に顔を出した。

 「お手伝い」から一歩踏み出したのは2年前。和範さんの田植え後に苗が少量余ることを知っていた瑛仁君が、約10本を譲り受けた。祖母の畑の隅にブロックで囲った簡易の田んぼを作って、苗を植えた。「風で倒れて諦めるだろう」と奈緒子さんも考えていたが、飽きずに丹精し、両手ですくえる量の米を収穫した。

 2人は今年、新築された家の庭に田んぼを作った。新型コロナウイルス感染拡大による休校期間を利用して、約5平方メートルの区画をスコップで掘った。和範さんの田んぼから一輪車を往復して土を運んで「2人の田んぼ」を完成させた。

 水道水の蛇口から田んぼまでホースの長さが足りないため竹の節をくりぬいて手製の管を制作。代かきを済ませ、5月にコシヒカリの苗約130本を植えた。

 奈緒子さんの話では、休校中は自分で起きてすぐに田んぼに向かった。学校再開後は、下校して真っ先に苗の様子を確かめ、注水と雑草抜きを続けている。今では、苗もぐんぐん成長して立派な青田に。

 瑛仁君は「どんな味か楽しみ。家族においしく食べてもらいたい」と話し、蒼真君は「カレーライスを食べたい」と心を躍らせる。台風シーズンを乗り切れば、待ちわびた実りの秋だ。

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