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香住沖海戦の戦没者の冥福を祈る香住青年会議所の役員ら=香美町香住区一日市
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香住沖海戦の戦没者の冥福を祈る香住青年会議所の役員ら=香美町香住区一日市

 太平洋戦争終戦前日に兵庫県香美町沖で日本海軍の海防艦2隻が米国の潜水艦に撃沈された「香住沖海戦」の戦没者を悼む慰霊祭が1日夕、同町香住区一日市の岡見公園で営まれた。戦後75年の節目を迎える今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小。地元の香住青年会議所(香住JC)の役員ら7人のみが参列した。(金海隆至)

 1945年8月14日昼ごろ、香住沖約6キロで、元山(ウォンサン)港(現北朝鮮)へ向かう予定だった海防艦2隻が新型潜水艦の魚雷攻撃で沈没し、乗組員56人が犠牲となった。地元に残っていた漁師らが漁船で救助に向かい、355人は生還した。

 海戦の記憶を語り継ごうと、同町では香住JCが77年、慰霊碑を同公園内に建立。以降毎年、生存者や遺族らに呼び掛け、慰霊祭を続けてきた。今年3月、最後の生存者とみられる菅野(すげの)昭さん(東京)が89歳で死去。遺族や当時を知る住民も減り、次代への継承が課題となっている。

 この日、慰霊碑前で同JCの役員らが焼香し、手を合わせた後、日本海を望む断崖から花や果物を投げ入れ、終戦前日に波間に散った戦没者を供養した。

 慰霊祭は来年以降も継続する方針。理事長の中村修さん(40)は「香住の子どもたちに歴史を受け継いでもらいたい」と話す。地元の小学校で海戦の史実を伝える講演の講師を務める副理事長の島崎貢さん(36)は「身近な場所で戦争があったという事実に触れ、何かを感じてほしい」と語った。

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