但馬

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「日本酒を楽しむ会」で全国の地酒を味わう参加者=豊岡市城南町
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「日本酒を楽しむ会」で全国の地酒を味わう参加者=豊岡市城南町
全国各地の地酒がずらりと並ぶ沢田酒店の店内=豊岡市城南町
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全国各地の地酒がずらりと並ぶ沢田酒店の店内=豊岡市城南町

 兵庫県豊岡市城南町の「沢田酒店」が、日本酒の魅力を深く知り、伝えられる愛好家を増やそうと、2年前から月1回ペースで「日本酒を楽しむ会」を開いている。店主の澤田孝夫さん(66)が四季折々で最もお薦めの地酒を全国から厳選し、同店に特設した“隠れ家”で味わってもらう試み。飲食店主や愛好家らが集い、酒蔵側の思いや料理との相性などを探求している。(阿部江利)

 1953年に創業した店を父親から継いだ澤田さんは、30代の頃、都市部で量販店が勢いを増す中、いずれ但馬にも影響が及ぶと予想。生き残りをかけ、地酒がブームになる前から地酒を取り扱ってきた。店頭から大手酒蔵の酒をなくし、こだわりを貫いた。

 まずは自分で味を確認し、知名度を問わず、一生懸命造る蔵の酒を並べる。県内だけでなく、各地に足を運んだ。直接取引がある蔵が30~40社あり、問屋を通じて扱う酒も含めると200近い銘柄の日本酒を扱っている。

 97年には県内の小売店有志ら約20人と「兵庫県地元酒流通戦略研究会」を立ち上げた。「但馬から淡路までの多様な風土が水や米を育む兵庫県は日本の縮図」と考え、メンバーと県内の酒蔵を訪ねて回った。

 「皆さんが本当においしい地酒を飲めているか」と自問する中で2018年8月、店の敷地内に約20坪のテイスティングルームを作ったのを機に「楽しむ会」を始めた。酒を勧める側の人らにおいしさを伝え、PRしてもらう出会いの場をつくるのが狙いだ。

 定員は約10人。取引がある蔵の酒を中心に出す。7月中旬の第16回は「夏酒」がテーマで、福井県や秋田県などの酒蔵が造る純米大吟醸生酒など4種を出し、料理と一緒に味わった。酒は同会でお披露目した後、店頭に並べる。

 蔵元を招いて思いを聞く「蔵を囲む会」や、大人数向けの「日本酒をたしなむ会」を開いたことも。最近は若い女性のファンも増えてきた。澤田さんは「蔵元の思いを伝えるのも私たちの仕事。いろいろなお酒を飲んでもらえるようになれば」と話している。

 次回は9月、テーマは「冷やおろし」。同店TEL0796・22・2393

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