豊岡演劇祭のフリンジに参加する東京の劇団「普通」が18~20日、兵庫県豊岡市日高町日置、ワークピア日高で「電話」を上演する。新型コロナウイルス感染拡大のため今年初めての上演になり、劇団員は「喜びはひとしお」とかみしめる。
都会で暮らす弟と妹が、実家の跡継ぎのため田舎に残った兄からの電話を2カ月ぶりに取ったところから始まる物語。同劇団は身近な人を題材にしてきたといい、今回は作・演出の石黒麻衣さん(41)が茨城県で暮らす母との電話をもとに構想した。
全編茨城の方言で、北海道と埼玉県出身の役者3人は石黒さんの指導の下、微妙なイントネーションを詰めてきたという。石黒さんは「幅広い世代に重なる部分があると思うので、きょうだいの心情をぜひ見てほしい」と話している。
18日午後9時、19日午後1時半、20日同1時半。2800円(高校生以下千円)。予約はフェスティバルセンターTEL050・8880・6520
(石川 翠)
