但馬

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山陰海岸ジオパークの景観が楽しめるロングトレイルに挑戦する堀主知ロバートさん(左)ら=豊岡市竹野町切浜
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山陰海岸ジオパークの景観が楽しめるロングトレイルに挑戦する堀主知ロバートさん(左)ら=豊岡市竹野町切浜

 鳥取市から京都府にかけて3府県の日本海側にまたがる「山陰海岸ジオパーク」で、地域を歩いて旅する「ロングトレイル」のコースが整備された。総延長約230キロ、最大高低差は約330メートル。砂丘や漁港、奇岩などを眺めながら歩ける。新型コロナウイルス感染拡大の影響でアウトドア活動が注目される中、山陰海岸ジオパーク推進協議会(事務局・但馬県民局内)は、新たな観光スタイルの一つとしてPRする。(阿部江利)

 ロングトレイルは欧米が発祥とされ、米国の「アパラチアン・トレイル」など総延長3千キロを超える三大トレイルなどが知られる。山陰海岸では2015年、鳥取県側から本格的に整備が始まり、同協議会や行政、観光団体などがトレイル協議会を設立。16年から鳥取市観光コンベンション協会(鳥取市)が事務局を担い、イベントやコース延伸を進めてきた。

 同ジオパークの魅力である砂丘や海が楽しめるとあって、アウトドア関係者らに高い評価を受け、兵庫県新温泉町や同県香美町にもコースを延長。専門家らの助言も受けながら、今春までに全コースを設定した。現在は同協議会が運営を引き継いでいる。

 ルートは各市町から提案があった自然歩道や県道、町道などをつなぎ、約230カ所の分岐点には10センチ四方の案内プレートを付けた。一部分だけを歩いても楽しめるように、全行程を3~20キロほどの27コースに分け、それぞれ「但馬と因幡の旧国境」「入り江の小さな漁村」といったテーマを設定。所要時間や高低差、距離などを踏まえ、4段階の難易度も示した。

 9月には、米国出身で西宮市育ちという東京都の会社経営堀主知(かずとも)ロバートさん(55)の呼び掛けで、全国の30~50代の男女8人が“完走”に挑んだ。それぞれがテントなどを背負い、19日に鳥取市を出発。22日正午、終点に近い天橋立(京都府宮津市)に全員が集合できたという。

 堀さんらは当初、モロッコのサハラ砂漠で開かれる“世界一過酷”なサハラマラソン(約250キロ)への参加を予定したが、感染症の影響で延期になったため、堀さんが「砂漠に行けなくて寂しいから砂丘に行かない?」とメンバーを募ったという。

 山道を走る「トレイルラン」に親しむ堀さんも、サハラ砂漠と同様に「足の裏が泣きそうに痛かった」と振り返るが、行く先々で住民に声を掛けられ、「皆さんがフレンドリーに迎えてくれた」と喜ぶ。

 同協議会の村尾久司課長(53)は「程よい距離で景色や人々の暮らしぶりが変化する上、温泉も各地にある。健康にも良いので、好きなところから歩いてみて」とアピールする。コースの詳細は同協議会のホームページで確認できる。

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