但馬

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法被をまとって新酒の仕込み作業に励む蔵人=香住鶴
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法被をまとって新酒の仕込み作業に励む蔵人=香住鶴

 兵庫県香美町香住区小原の酒造会社「香住鶴」で、今シーズンの新酒造りが始まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本酒の消費量が落ち込む中、例年より4割以上も減らした約255キロリットルを来年4月上旬までに仕込む予定。原料米の品種を一部で見直すなど、新たな酒造りも模索している。(金海隆至)

 緊急事態宣言が発令された今年4月以降、外出自粛や休業要請を受け、宿泊施設や飲食店の売り上げが急減。蔵入り作業は9月上旬に始まったが、本格的な需要回復が見通せないため、生産体制や人員配置を見直し、蔵人は例年より2人少ない6人で臨む。

 また、近年は夏場に高温が続く影響で原料の酒米が硬く、溶けにくい傾向が目立つようになったという。そこで今シーズンは、県産山田錦や新温泉町産兵庫北錦などに加え、一部で豊岡市産の食用米を使うことに決めた。今月に入り、洗って蒸した米と米麹(こうじ)、水をタンクなどに入れて酵母を培養する酒母造りが本格化。低温の5度に保たれた酒母室で、蔵人たちが櫂(かい)の先で混ぜ、天然乳酸菌を生かした伝統の生(き)もとや山廃造りに神経を注いでいる。

 醸造部長で杜氏(とうじ)の松本幸也さん(49)は「原料米が変わるとデータが通用しないので緊張するが、コロナ禍を、さらにおいしい酒造りに挑戦する機会にできれば」と意気込んでいる。

 新酒第1弾「しぼりたて山廃生酒」は11月11日発売予定。香住鶴TEL0796・36・0029

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