但馬

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新たなスタジオで音楽活動を本格化させた藤田正嘉さん=香美町村岡区柤岡
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新たなスタジオで音楽活動を本格化させた藤田正嘉さん=香美町村岡区柤岡
香美町と賃貸借契約を交わした旧育児支援施設と藤田正嘉さん=香美町村岡区柤岡
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香美町と賃貸借契約を交わした旧育児支援施設と藤田正嘉さん=香美町村岡区柤岡
標高約500メートルの柤岡地区に立つ旧育児支援施設=香美町村岡区柤岡
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標高約500メートルの柤岡地区に立つ旧育児支援施設=香美町村岡区柤岡
標高約500メートルの柤岡地区に立つ旧育児支援施設=香美町村岡区柤岡
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標高約500メートルの柤岡地区に立つ旧育児支援施設=香美町村岡区柤岡

 ドイツから兵庫県香美町に移住したビブラフォン奏者、藤田正嘉さん(42)=同町=が、同町での音楽活動を本格化させている。同町村岡区柤岡(けびおか)で旧育児支援施設を町から借り受け、スタジオとして利用を始めた。南米ペルーの世界遺産「マチュピチュ遺跡」になぞらえて「天空の村」とも呼ばれる地区で「自然を生かした楽曲や映像を制作したい」と意気込んでいる。(金海隆至)

 藤田さんは神奈川県茅ケ崎市出身。ジャズが好きだった父の影響で小学生の頃からドラムスを習い、専門学校卒業後、上京して音楽の道へ進んだ。その後、鉄琴の一種「ビブラフォン」と出合い、独学で楽曲制作を開始。28歳だった2006年秋、電子音楽の中心地のドイツ・ベルリンへと移り住み、アルバム発表や欧州各地での公演を続けた。

 香美町とは何のゆかりもなかったが、音楽観に合う「海や山、川、森」といった日本の原風景を探し求め、今年1月、妻サクラさん(42)が同町の地域おこし協力隊に採用されたことを機にIターンした。

 スタジオとして借りることになった旧育児支援施設「柤岡子育て・子育ち支援センター」は3月に知った。町内をドライブして巡る中で、地元で古民家を改装したピザ店を営む夫婦に「良い物件がある」と薦められたという。少子化に伴い、町が3月末で施設を廃止し、利活用について検討していた。

 コンクリートブロック造りの平屋(約150平方メートル)で、遊戯室が楽器の練習や録音作業に最適だった。民家とは離れていて、防音対策も万全。標高約500メートルの山の中腹にあり、敷地から望む山々や緑豊かな木々など、遮るもののない風景にも魅せられた。

 藤田さんは町に申し出て、8月に賃貸借契約を交わした。町有財産の個人への貸し付けは町発足以来初めて。同町は「地域活性化や移住定住につながる効果を期待したい」と歓迎する。

 スタジオにはビブラフォンやマイクなどの機材を搬入。幼い息子を保育所へと送り届け、車で約40分の距離を通っている。

 9月下旬にギリシャで開かれた音楽祭には、演奏映像を撮影してオンライン出演。映像的と評される音楽と相まって、周囲の景色が関係者やファンに好評だったという。

 紅葉や雲海、豪雪など「四季折々の色彩や風情が濃い」と伝え聞く柤岡で「音楽を演奏する機会はドイツの方が恵まれているかもしれないが、わくわくする思いで香美町に来た。自然と共存するライフスタイルの魅力も発信できれば」と話している。

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