生野、和田山、朝来、山東の4町が合併して誕生した兵庫県朝来市の市制15周年を祝う式典が28日、同市和田山町玉置の和田山ジュピターホールで開かれた。まちづくりや地方自治などの功労者ら約100人が参加し、これまでの歩みを振り返って将来の発展を誓った。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初予定していた6月から延期して実施。来賓や一般参加を取りやめて規模を縮小し、市歌の斉唱なども無かった。
式典は、市役所本庁舎の新築や「銀の馬車道・鉱石の道」の日本遺産登録などを振り返る動画でスタートし、市少年少女オーケストラが市歌などを演奏した。
式辞で多次勝昭市長は、合併当初から人口が約2割減少したことに触れて「人口減少社会への対応は根源的かつ最優先の課題」とした上で、「先人が築いてこられた本市の素晴らしい環境と文化をさらに磨き上げる」と決意を述べた。
自治、消防、福祉などの功労、功績者10団体74人の表彰があり、代表者が表彰状などを受け取った。(竜門和諒)
