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新型コロナウイルスの現状について話す兵庫県豊岡健康福祉事務所の柳尚夫所長=県豊岡総合庁舎
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新型コロナウイルスの現状について話す兵庫県豊岡健康福祉事務所の柳尚夫所長=県豊岡総合庁舎

 兵庫県但馬地域で11月、新型コロナウイルスの感染者が約2カ月半ぶりに発生した。各地でいま、なぜ患者数が増えているのか。但馬の現状と合わせ、県豊岡健康福祉事務所の柳尚夫所長(63)に聞いた。(聞き手・阿部江利)

 -全国で患者が増えている。

 「11月から本格的に制度が変わり、開業医など一般の医療機関でも検査ができるようになった。但馬でも医師が必要と認めれば約40カ所で検査ができる状態になっている。結果として、今まで検査を受けていなかったような軽症患者も検査を受け、陽性と分かる事例が増えている。第3波と言われているが、検査しやすくなって感染者が見つかりやすくなったのが大きな要因。今後も陽性者数は増えるだろう。急激な感染拡大が起こっているのかどうかは疑問だ」

 -兵庫、但馬の現状は。

 「しっかり見てほしいのは、陽性者の数ではなく、その中身。兵庫県でも11月に入り、検査数が急増したが、陽性率はあまり変わっていない。感染者が減ったとは言えないが、増えているとも言えない。重症者の数や割合も、春に比べれば微増にとどまっている。但馬では8月に10人、11月に12人の患者が確認されたが、感染経路が不明な例はなく、地域にまん延している状況ではない」

 -但馬の医療体制は。

 「新型コロナとインフルエンザの検査が全公立病院でできるように調整中だ。入院病床は50床以上を確保しているが、全ての陽性者を入院させていると、病院はいずれ破綻する。無症状や軽症の場合は宿泊施設や自宅で療養させ、中等症以上の患者だけを入院させる体制にしなければ医療がもたないだろう」

 -今後、どうなっていくのか。

 「緊急事態宣言が出た春よりも分かってきたことが増えた。高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすいのは変わらないが、国内では春に比べ、どの世代でも重症化する人や亡くなる人の割合は減ってきた。ウイルスは宿主が死ぬと生きていけないので、感染力を高めながら弱毒化していく。新型コロナもいずれは普通の風邪になるのでは」

 -年末年始はどう過ごせばいいのか。

 「感染症対策の目的は死者を減らすこと。国内ではコロナで亡くなる人が2千人を超えたが、インフルエンザで年間1万人以上が亡くなる年もある。他の疾患と比べて死亡率が低いなら、過度な自粛をする必要はない。無症状の患者がいることを考えれば、年末年始の帰省で感染者が出る可能性は高いが、マスクと手洗いをきちんとして、できるだけ普通の生活をしよう」

【マップ】目で見る兵庫県内の感染状況

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