兵庫県朝来市山東町矢名瀬町の酒造会社「田治米」が同市産の酒米「どんとこい」を使って醸造した純米酒「竹泉香色ラベルビンテージ」が、8月にフランスで開かれた日本酒コンクール「クラマスター」の純米酒部門で4年連続の金賞に輝いた。田治米博貴社長(50)は「地元産の米を使った酒がフランスで評価されてうれしい」と喜ぶ。(竜門和諒)
2017年から開催される同コンクールは、「食との融合」をコンセプトにフランス人のソムリエらが審査する。純米、純米大吟醸、スパークリングのほか、酒米の品種別に山田錦、雄町、出羽燦々(でわさんさん)の計6部門に824点が出品。プラチナ賞84点と金賞188点が選ばれた。
田治米社長によると「どんとこい」は、醸造すると酸味が強い仕上がりになる品種という。70%に精米して使用した「香色」は、バランスよくふくよかな風味に仕上がったといい、常温やかん酒で、すしや岩津ねぎ、肉料理と一緒に食べるのがおすすめという。
このほど同市役所を訪れ、多次勝昭市長に報告した田治米社長は「料理のおいしさを引き出すお酒。家庭での晩酌で飲んでもらいたい」とPR。多次市長は「朝来の米と水で作った伝統ある竹泉の金賞受賞は朝来市の誇り」とたたえた。
180ミリリットル330円、300ミリリットル550円、720ミリリットル1320円、1・8リットル2200円。但馬を中心とした酒販店などで取り扱う。同社TEL079・676・2033
