手話取り入れダンスや歌 元AKB板野さんも熱唱

2020/12/15 05:30

板野友美さん(中央)とパフォーマンスする「ハンドサイン」の2人=豊岡市民会館

 手話を取り入れたダンスや歌を披露する男性2人組「ハンドサイン」が13日、豊岡市民会館(兵庫県豊岡市立野町)で公演した。特別ゲストとして、アイドルグループ「AKB48」元メンバーの板野友美さんも登場。親子連れら約500人が手話をまねしながらライブを楽しんだ。 関連ニュース AKB柏木さん「教訓伝えたい」 アイドル公演でファンがジャンプ 市が禁止する理由とは 「EXILE」ライブ 演出の原点は神戸ルミナリエ

 ハンドサインは2005年に神奈川県で結成。耳の聞こえない人も音楽を楽しめるようにと、歌詞の内容に合わせた手話のダンスを手掛け、数年前から市と連携して小中学校などで出張公演を重ねている。
 前半はハンドサインがカバー曲などを歌い、曲間にはコント風の会話で客席を盛り上げた。後半は板野さんがオリジナル曲を熱唱したほか、AKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」ではハンドサインの2人に加え、同市出石地域のダンスチーム「ヒボッコ」の小中学生7人と息の合ったダンスを披露した。
 最後は、聴覚障害がある女性と健常者の男性の実話が題材となったハンドサインの代表曲「僕が君の耳になる」を客席のカップルとともに披露。板野さんは歌唱でサポートした。女性パートを担当した高校3年の阿部彩楓(みかえ)さん(18)=大阪府=は「応援するハンドサインと一緒に踊れたのは夢のよう」と笑顔で話していた。(末吉佳希)

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