疫病よけ願い「丑」の絵馬作り 麦わら細工の工房
2020/12/26 05:30
麦わら細工で「赤べこ」をあしらった絵馬を制作する神谷俊彰さん(左)=かみや民芸店
兵庫県指定伝統的工芸品「麦わら細工」を手掛ける豊岡市城崎町湯島の工房「かみや民芸店」で、来年のえと「丑(うし)」をあしらった絵馬作りが大詰めを迎えている。福島県会津地方につたわる疫病よけの縁起物「赤べこ」をモチーフに、新型コロナウイルス感染症を退散させられるようにとの願いを込めている。
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職人の神谷俊彰さん(55)が毎年、城崎温泉街内にある四所神社で祈とうした杉板を使用して制作。鮮やかな赤色などに染色した麦わらを切り貼りしてかたどる。神谷さんは2019年、県技能顕功賞を受けている。
今年の絵馬は200枚を準備。神谷さんは「城崎温泉にとっても厳しい1年だった。収束を願いながら作った」と話している。
1枚1750円。郵送での購入も可能(別途郵送代が必要)。ファクス(0796・32・3572)かメールで注文する。来年2月上旬まで販売予定。かみや民芸店TEL0796・20・5206
(石川 翠)