年が明けた1日、兵庫県の但馬各地の社寺には初詣客が訪れた。「但馬五社」の一つ、粟鹿神社(同県朝来市山東町粟鹿)では、家族連れらが1年の抱負や期待を胸に手を合わせていた。
同神社によると、新型コロナウイルス感染予防として参拝時間の分散が呼び掛けられた影響などで、人出は例年の5分の1程度という。鈴を鳴らす綱「鈴緒」は使えないようはりにくくり、ちょうず舎のひしゃくも撤去した。
和装で参拝した小学校教諭の男性(37)=同市=は「昨年はコロナで休校するなどもやもやした1年だった。今年は少しずつ前進できるよう願った」と話し、春に小学校に入学する長女(6)は「1年生を楽しみたい」と笑顔だった。(竜門和諒)
