書道を志す住民の作品を集めた「第11回“書のまち新温泉”町民交流書道展」が兵庫県新温泉町浜坂の浜坂先人記念館「以命亭」で開かれている。漢詩や短歌などを多様な書体で仕上げた18点が並ぶ。27日まで(木曜休館)。
同町は前衛書家の先駆者、宇野雪村(1912~95年)の出身地。同展は書道の普及や愛好家が流派を超えて親睦を深めてもらおうと同館が毎年開いている。
会場には、力強い字体で漢詩をつづった掛け軸や、細く柔らかい筆致でしたためた和歌の額装など並ぶ。「双龍」の漢字2字をしたためた作品は、文字の崩し方や配置などから空を駆ける竜のように見える。
同館職員の川夏晴夫さんは「多彩な書きぶりを見比べ、楽しんでもらえれば」と話している。
午前9時~午後5時。入館料200円(小中学生100円)。同館TEL0796・82・4490
(末吉佳希)
