「あっさりしたうま味」ハタハタのなれずしいかが 香美の夫婦が商品化

2021/01/16 05:30

ハタハタのなれずしを販売する田中勝英さん(左)と真智子さん=道の駅「あゆの里矢田川」

 兵庫県香美町村岡区長瀬、道の駅「あゆの里矢田川」で、ハタハタのなれずしが販売されている。同町の田中勝英さん(64)、真智子さん(60)夫妻が商品化。勝英さんは「あっさりとしたうま味が感じられ、90点は付けられる出来」と話す。 関連ニュース 「規格外」を活用 香住産ナシでジェラート開発 但馬牛と岩津ねぎの丼メニュー 朝来の道の駅で販売 本日のケーキ“見える化” 香住のカフェ、陳列映像を配信

 矢田川中流域の集落では冬場の保存食としてアユやハタハタのなれずしが古くから作られ、貴重なタンパク源とされてきたという。田中さん夫妻は郷土の名産にと、アユに続いてハタハタのなれずしを作り始め、2017年から販売している。
 今季は昨年11月初めに山陰沖で漁獲されたハタハタ約20キロを調達。頭や内臓などを取り除いて1週間ほど塩漬けにした後、ショウガや大根、ニンジンなどをまぜたご飯で挟み、おけの中で幾層も重ねて1カ月余り発酵させた。
 アユに比べてチーズのような独特の匂いがなく、食べやすいという。真智子さんは「塩分を減らして漬け込むのがポイント。アユは苦手な女性や子どももどうぞ」とアピールする。
 冷凍して真空パックに5匹入りで1080円。計約120パックを、同町村岡区大糠の道の駅「村岡ファームガーデン」でも販売している。道の駅「あゆの里矢田川」TEL0796・95・1369
(金海隆至)

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