山小屋の味おうちでいかが 但馬東洋珈琲、定番ブレンド5種類小売り

2021/01/19 05:30

ブランドを刷新した「タジマコーヒー」=豊岡市日高町栗栖野

 兵庫県の豊岡市街地や同市日高地域の山小屋、喫茶店などにコーヒー豆を卸してきた「但馬東洋珈琲(コーヒー)」(同市日高町岩中)が昨年から、商品デザインやホームページなどを刷新し、小売り事業を強化している。「タジマコーヒー」の愛称や、神鍋高原の山々をデザインしたロゴマークを新たに作り、長く飲まれてきた定番のブレンド5種を販売。「歴史ある焙煎(ばいせん)をいろいろな世代の人に味わってほしい」とPRする。(阿部江利) 関連ニュース 入れたてコーヒー出張販売 企業からの依頼じわり増加 薪火焙煎愛され90年 昭和初期創業「山陰最古のコーヒー店」 薫る街 パビリオン母体にテーマはコーヒー、国内唯一の博物館

 1969年、同社の小谷正弘相談役(75)がふるさとで創業した。現在の焙煎は小谷さんと、小谷さんに教わった北村慎さん(36)ら3人が手掛けている。
 長年販売を続けるブレンド5種類は、やや浅めから深いりまで焙煎の度合いが異なり、豆の配合も違う。幅広い世代に親しんでもらえるように、それぞれに新しい名前を付けた。半世紀近く販売を続ける一番人気の「1969オールド」は、やや浅めの焙煎。苦みが程よいという「ブラジル70」も看板商品という。
 北村さんは「日高地域の風土で育まれた但馬ならではの味わい。コーヒーを味わう豊かな時間を自宅でも過ごしてもらいたい」と話している。
 同社の店頭のほか、ホームページ、地元の燻製工房「煙神」の通販サイト、道の駅「神鍋高原」などでも販売。豆は200グラム1036円、ドリップパックは1個270円から。同社TEL0796・42・1481

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