兵庫県新温泉町浜坂の加藤文太郎記念図書館で、東京の切り絵作家小野寺マヤノさんらが「紫」をテーマに手掛けた作品展が開かれている。和紙の質感や色の濃淡を生かして花や人物、風景などを表現した約25点を、入り口や本棚の側面などに飾り、図書館全体がギャラリーとなっている。3月15日まで。(末吉佳希)
数年前に同図書館で開かれた切り絵ワークショップで小野寺さんが講師を務めた縁で開催。小野寺さんが東京で運営するギャラリーに所属する作家14人が、はがきサイズから縦約80センチまでの作品を出展した。
日没の薄暗さを濃淡で表現し、ビル群のシルエットを浮かび上がらせた風景画のほか、ショウブやスミレなど花を題材にした作品の中には、丑(うし)年に合わせてフジの花見をする愛らしい子牛の絵も並ぶ。司書の重本ゆかりさんは「落ち着く色合いに和んでもらえれば」と話している。
午前10時~午後6時(土日曜は同5時まで)。休館情報は同図書館TEL0796・82・5251まで。
