兵庫県新温泉町竹田の面沼(めぬま)神社で11日、摘み取ったミョウガの成長具合から1年の吉凶を占う「お茗荷(みょうが)祭り」があった。周辺地区の氏子たちが境内の池で摘まれたミョウガを拝み、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願した。
同神社に古くから伝わる神事。通常は春に芽を出すミョウガが同神社では2月ごろに芽吹くことから、但馬七不思議の一つとして地域に伝わる。
夜明け前の午前6時、雪が残る境内で開始。安藤隆広宮司(65)が池にある小島の土を探り、ミョウガを3本摘み取った。池の水で清めた後、神前に供え、氏子ら約10人に披露した。
今年の育ち具合について、安藤宮司は「太く長く育ち、色も良いため、今年は吉」と判断。氏子総代の谷口和己さん(67)は「新型コロナウイルスが収束し、穏やかな年になれば」と願った。(末吉佳希)
