兵庫県香美町香住区余部、JR餘部駅の展望施設「余部鉄橋『空の駅』」で25日、展望エレベーター「余部クリスタルタワー」の利用者が50万人を突破し、記念セレモニーが開かれた。節目の利用者となった大阪府寝屋川市の吉川初子さん(88)に地酒や但馬牛(ぎゅう)すき焼きセットなどの記念品が贈られた。
全面ガラス張りのエレベーターは2017年11月に設置。展望施設までの高さ41メートルを上り、日本海の絶景を一望できる。観光客や通勤客らが利用し、18年5月に10万人を突破。同年度で約18万7千人、19年度で約15万6千人に上ったが、20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年1月末時点で約8万5千人と、ペースが鈍化していた。
吉川さんはこの日、家族と豊岡市出石地域を訪れた旅の帰りに立ち寄った。エレベーター搭乗口前の広場で浜上勇人町長らとくす玉を割って祝った後、上空からの眺めを満喫し、「景色がきれい。記念品のプレゼントも思いがけず、うれしかった」と笑顔を見せた。
セレモニーには、空の駅の駅長を務めるケヅメリクガメ「そらちゃん」も姿を見せて祝福。近くの道の駅あまるべ駅長の川本博文さん(57)は「スタッフと力を合わせ、次は100万人突破を目指して頑張りたい」と話していた。(金海隆至)
