輝く雪、動物の足跡… スノーシューで白銀の世界体感 神鍋高原
2021/02/05 05:30
真っ白な雪と真っ青な空のコントラストが鮮やかな雪原の景色(撮影・阿部江利)
今季は2年ぶりに大雪が降り、兵庫県豊岡市の神鍋高原では白銀の美しい雪原の光景が広がっている。晴天の日には雪化粧の山々を見渡せ、動物の足跡を見つけることもできる。西洋かんじき「スノーシュー」を着用するツアーを実施しているNPO法人「かんなべ自然学校」スタッフの村田正人さんの案内で、雪の世界へと足を踏み入れた。(石川 翠)
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道の駅神鍋高原(同市日高町栗栖野)から車で近くの低山へと移動。場所によっては深さ1メートル以上の積雪があり、足が抜けなくなるほどずぶずぶと沈んでしまうため、体重を分散させるスノーシューが威力を発揮する。
少し登ると、雪原が広がった。地面を覆い隠した雪が、地形に合わせてつるりとしたなめらかな曲線を描いている。太陽の光が反射してきらきらと輝く真っ白な雪と、真っ青な晴天とのコントラストが鮮やかだ。空気が澄み、遠くには白い粉をまぶしたように雪をかぶった山々が何層にも見える。
時折、近くのスキー場からBGMがかすかに聞こえるが、雪が音を吸収するため、奥に進むほど、しんと静まる。「静けさも含めて雪景色ですね」と村田さん。
ひづめがくっきりと残るイノシシの足跡や、ウサギの小さな足跡を発見。木の幹には鹿が角でつけた傷跡も残る。動物たちが暮らしている痕跡を垣間見ることができた。
1人6500円(中学生以下5500円)。同法人TEL0796・20・3541