春到来、竹田城跡山開き 観光客さっそく景色満喫

2021/03/02 05:30

姫や甲冑姿に扮した市職員らから歓迎を受けた来城者=竹田城跡

 兵庫県朝来市和田山町竹田の竹田城跡が1日、約2カ月の冬季閉山を経て山開きした。訪れた観光客は、約400年前に築かれた石垣や山頂からの景色を楽しんだ。 関連ニュース “竹田”違い 「天空の城」観光客、誤って丹波へ 座らぬ名優、腰掛けた 高倉健さんしのぶベンチ 「天空の城」トートバッグ、竹田地区の名所も紹介 観光協会が販売

 現在の石垣は、1600年の廃城前最後の城主・赤松広秀の代に大小の石材を組み合わせる「野面積み」という技法が使われ、同市が毎年冬季閉山中に整備している。2020年度は新型コロナウイルスの影響で、観光客数が19年度から半数近くまで減少している。
 午前8時半ごろに開山セレモニーがあり、姫や武士に扮(ふん)した市職員らが観光客にパンフレットなどの記念品を手渡した。登城してすぐの北千畳では、城跡の四季の風景を紹介する一日限りの写真展も開かれた。
 近くの宿泊施設で働く男性(23)は「初めて登ったが、石垣から歴史が感じられる」と感動した様子。同僚の女性(24)は「雲海が出なかったのは残念だけど、多くの人にこの景色を見てほしい」と話した。
 同市は、竹田城跡の21年度の年間パスポート(千円)を観光交流課や各支所などで販売している。購入者にはオリジナルハンドタオルのプレゼントがある。3~5月の観覧時間は午前8時~午後6時。500円(中学生以下無料)。情報館「天空の城」TEL079・674・2120
(竜門和諒)

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