桃の節句祝う七段飾り 香美の幼稚園に高齢女性が寄贈

2021/03/04 05:30

原證さんが寄贈した七段飾りと園児たち=長井幼稚園

 兵庫県香美町香住区、長井幼稚園で3日、女の子の成長を祈る「ひな祭り」の行事が開かれた。地元出身で同県豊岡市の原證(あきら)さん(83)が寄贈した七段飾りを設置し、園児7人が華やかな人形や道具類を眺めるなどして楽しんだ。 関連ニュース 2m超える「タワー」も 三田でひな人形イベント ひな人形 江戸後期-明治期の変遷たどる 日本玩具博物館で特別展 壮麗、人形600体「ビッグひなまつり」 江戸~昭和期中心に展示

 七段飾りは、原さんが24歳の孫の初節句に合わせて購入。孫が今春就職して不要になることから、「古里の子どもたちのために活用してほしい」と寄贈した。
 この日は、教諭らが「昔は人形に子どもの病気や悪いものを吸い取ってもらう願いを込めて川に流していた」とひな祭りの起源を紙芝居で説明。ひな飾りは内裏びなの結婚式を表現していることや、人形の名称、役割を語って聞かせた。
 マスク姿の園児たちは童謡「うれしいひなまつり」を習い、新型コロナウイルスの感染が収束したら「一緒に歌おうね」と約束。女児(5)は「ひし餅の色は雪が解けて花が咲いている様子を表しているとか、いろんなことが分かってよかった」とはにかんでいた。(金海隆至)

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