絶滅危機「ニホンイトヨ」、今年も豊岡・戸島湿地で確認 兵庫レッドリストAランク
2021/04/06 05:30
今年も遡上が確認されたニホンイトヨ=豊岡市城崎町今津(豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地提供)
兵庫県豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地(同市城崎町今津)で今春も、兵庫県版レッドリストで絶滅の危機に瀕しているとされるAランクの魚類「ニホンイトヨ」が生息しているのが確認された。見つかったのは2020年に続き2年連続という。
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ニホンイトヨはトゲウオ科の魚で、西日本では日本海側に生息するとされる。普段は海におり、繁殖期になると産卵のため、海から川をさかのぼってきて、淡水の小川などで卵を産む。県版レッドリストによると、県内では円山川・岸田川水系で確認され、近年は1995年と2005年に確認された後、記録が途絶えたとされる。
同湿地では2011年に生息が初確認され、13年、18、20年にも確認。毎年、遡上(そじょう)が期待できるこの時期に週1回、湿地内に定置網を入れて調査をしており、今年も3月15日午後に網を引き上げた際、雄2匹が見つかった。同湿地スタッフの永瀬倖大さん(26)は「2年連続で、貴重な生き物が確認できた。湿地の整備の成果ならうれしい」とする。
但馬地域の魚類に詳しいNPO法人コウノトリ市民研究所の北垣和也主任研究員(40)は「寿命が1年かぎりの魚なので、今年も遡上したということは、前年に戸島湿地内で繁殖した可能性がある。世代交代を途切れさせないよう、生息環境を守ることが大事」と話す。(阿部江利)