豊岡市長選へ2氏が公開討論 人口減少対策などで持論展開
2021/04/17 05:30
公開討論会で登壇した中貝宗治氏(左)と関貫久仁郎氏=豊岡市民プラザ
18日告示・25日投開票の兵庫県豊岡市長選を前に、立候補予定者による公開討論会が15日夜、豊岡市民プラザ(同市大手町)で開かれた。現職の中貝宗治氏と元豊岡市議会議長の関貫久仁郎氏が、新型コロナウイルス感染症対策や人口減少対策、演劇のまちづくりなどについて持論を展開した。
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但馬地域の士業有志らでつくる実行委員会が主催。
コロナ対策について、中貝氏はひとり親家庭支援や宿泊補助事業などで「状況を把握し対策を練る」とした。関貫氏は「電子入札への移行」「県への感染状況の情報公開を求める」などを挙げた。
人口減少対策については、関貫氏が「子育て支援が一丁目一番地。但馬の他の自治体と同じステージに立つ」とした。中貝氏は「仕事があり、文化的に面白く、女性が能力を発揮できるかがポイント」とした。
「演劇のまちづくり」については、中貝氏が演劇祭の経済効果や、市内の全小中高校で行っているコミュニケーション教育について「今後多様な人たちと暮らすことになる子どもたちに必要な能力」と強調。これに対し、関貫氏は「演劇祭はコロナ禍真っ最中での開催だった」「突き抜けたことをするよりもまずは市民に目を合わせるべき」「その前にやるべきことがある」などと批判した。
会場では市民ら約80人が観覧。ユーチューブのライブ中継を最大約270人が視聴した。ユーチューブチャンネル「studio tajima」で記録映像を閲覧できる。(石川 翠)