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デビュー場所で得た勝ち越しの祝い金を手に喜ぶ谷元=東京都内(本人提供)
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デビュー場所で得た勝ち越しの祝い金を手に喜ぶ谷元=東京都内(本人提供)
谷元の取組を見守った浜坂中相撲部の松井博明監督=新温泉町浜坂、新温泉町役場
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谷元の取組を見守った浜坂中相撲部の松井博明監督=新温泉町浜坂、新温泉町役場
神戸新聞NEXT
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 このほど千秋楽を迎えた大相撲夏場所でデビューした兵庫県新温泉町の浜坂中学相撲部出身、谷元(本名・谷元飛翔)が序ノ口で4勝3敗と勝ち越しを決めた。序ノ口の取組は毎朝午前9時前後に、インターネットで中継される。7日間の取組に要した時間は、手元のストップウオッチで「68秒間」。その軌跡をたどる。(末吉佳希)

 初日の取組は10日午前9時から。無観客で静かな両国国技館(東京)にしこ名を呼ぶ甲高い声と、「兵庫県美方郡新温泉町出身、山響部屋」と紹介のアナウンスが響く。間もなく谷元が一礼して、右足から土俵に上がった。

 勝負は一瞬だった。立ち合いから低く構え、相手の脇に両腕を差してまわしを取ると、一気に土俵外まで押し出した。谷元は「緊張であまり覚えていない」と振り返る。わずか5秒。一方的な快勝だった。

 連勝を狙う2日目の相手は、今場所、序ノ口優勝した実力者で、初黒星を喫した。先手を取られ、打つ手なく寄り切られた。「冷静さが足りなかった」。4秒で決着がついた。

 反省して迎えた3日目。立ち合いで距離を取った相手に素早く右を差し、力強く押し出した。浜坂中相撲部の松井博明監督が「相手の動きをよく見ていた」と褒め、本人も「よく動けた」と認める一番だった。

 悔いが残ったのは6日目。強豪の埼玉栄高校出身の相手を土俵際まで追い詰めたが低く潜り込まれて押し返された。今場所中で最も長い23秒の攻防だった。相手が最後に見せた力強い押しは、師匠である山響親方が口酸っぱく谷元に求める戦法でもある。「まだまだ自分のものにできていない。もっと稽古したい」と谷元。負けにも前を向いた。

 3勝3敗で迎えた最後の7日目は、松井監督の「死ぬ気で頑張れ」との激励を胸に臨んだ。大柄な相手と胸が合った形から得意の右四つに持ち込み、思い切り横に振り切った。勝ち越しへの執念が実を結んだ17秒だった。

 目標としていた勝ち越しを決め、谷元は「自分の現在地がよく分かった」と手応えを感じている様子。7月の名古屋場所に向け、「次はもっと勝ちたい」とさらなる活躍を誓う。

 同中相撲部出身の現役力士は谷元を含め3人。追手風部屋に所属する三段目の大翔樹は4勝3敗で勝ち越し、序二段の大翔浜は3勝4敗で夏場所を終えた。

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